子育てアドバイス

「習い事をやめたい」…そう言われたら?

2つ3つ習い事をしているのが、当たり前の今時の子ども。親としては、送り迎えや経済的な負担があっても、子どもの力になるのならと応援したくなります。けれども続けているうちに、子どもから「やめたい」と持ちかけられることもあるかもしれません。そんな時、親としてどのように対応したら良いのか、子ども職業ナビゲーターの“クッキー先生”こと奥貴美子さんに聞きました。

習い事を始める前に知っておきたいこと
 テーマは「習い事をやめたいと言い出した時」の話ですが、まずはちょっと遡って、習い事を選ぶ時の話をしたいと思います。子どもにとって習い事のいいところは、知らない文化や世界に出逢ったり、学校の勉強以外の知識や技術を身につけたり、ネットワークが広がることです。その子の好きなことや興味のあること、特性と合致した習い事との出逢いは、その子の将来の選択肢に大きく関わることもあります。
 習い事を選ぶ時、つい通いやすいから、兄弟や友人がやっているから、親がさせたいから、などで決めがちですが、可能であれば、いろいろ体験してみてから決めたいものです。多くの教室で、体験入会などを実施していますので、まずは実際にさせてみていただきたい。同じ“水泳”でも、いろいろなクラブがあり、先生のタイプも異なります。そして、それぞれの子どもの様子を観察していると、どこで最も子どもの目が輝いているかが見えてくることがあります。恐らくそれがその子の特性に合ったもので、そうした習い事は長く子どもの可能性を伸ばしてくれることが多いものです。少し難しいですが、先入観なく客観的な目線で、それらに触れた時の子どもの様子を見極められると良いですね。

やめたい理由を聞いてみて、一時休会を考えても
 では、そんな習い事をやめたいと言い出した時のことを考えてみましょう。まずはやめたい理由に耳を傾け、一緒に考えてみましょう。
 「仲がいい友達がやめるから」なら、習い事より友達との関係の方が楽しく、そもそも習い事にはあまり興味や執着がないということです。「慣れてしまってつまらない」なら、次の課題や目標の見つけ方を一緒に考えてみるのもいいでしょう。その前の回に友達に何か言われたなど一時的なこともあれば、先生と合わないなど長期的な理由もあります。最初は単に「飽きたから」と言っていても、じっくり話を聞いてみれば、実は一番でいることにプライドを持っていて「勝てなくなったこと」を気にしていたということもあるかもしれません。
 気持ちを聞いて一緒に考えたり、先生に相談したりして、問題が解決したらまた楽しく続けられることもあります。また、とりあえず一時休会して様子をみるのも一つだと思います。しばらく休んでみて「またやりたい」と言えば再開すれば良いし、全く戻りたがらなければやめてしまってもいいと思います。教室は休会したけれど、ピアノは自主的に弾き始めたのなら、ピアノを弾くこと自体は好きだけれど、教室が合わないのかもしれません。

時間ができたなら、“本物に触れる体験”に活用を
 子どもがやめたいと言っても、忍耐力や継続力を身につけるために、続けさせたいと思う保護者の方もいらっしゃると思いますが、個人的な意見を言えば、子どもに合わない習い事を無理に続けることは、時間とお金の無駄ではないかと考えています。
 興味がないこと、やりたくないことを続けるよりは、新しく興味が持てること、別の世界が広がることに、時間を活用した方が、親子ともストレスが減ります。何か別のやりたいことがあるのなら、トライしてみるのもいいでしょう。
 特にないのなら、空いた時間とお金を「本物に触れる体験」に投資することもお勧めです。クラシックコンサートやミュージカルなど音楽や演劇のライブ、神楽などの伝統芸能、美術館、山登り、天体観測などなど…。人は本物に触れた時に感動します。そして、興味がないことにはあまり心が動きません。そうした体験の中から、子どもの新しい興味の世界が広がっていくかもしれません。

クッキー先生の「親子キャリアラボ」では、子ども向けにキッズキャリアクラブ、伝記クラブ、子どものための本物クラブなどを実施
奥 貴美子(おく きみこ) 子ども職業ナビゲーター クッキー先生
職業セレクト研究所「親子キャリアラボ」所長、自己理解スペシャリスト
両親の価値観や、幼少期における親の教育態度が、子どもの選択に多大なる影響を与える事を自身や海外研修引率経験、教育事業に多く携わる事により身をもって実感。心理学を活かした教育アドバイザーや子ども向け英語教室の管理スーパーバイザーを経て独立し、職業セレクト研究所「親子キャリアラボ」を設立。保護者向けのセミナーや子ども向けのワークショップ、進路選択に迷う学生向けの個別カウンセリングなどを実施。

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