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調べてみました!ちょっと気になる、本当のこと!2026年4月10日(金)
7℃の寒暖差が子どもの体調をくずす?

2月後半から春先にかけて増えるのが、「なんとなく元気がない」「朝起きづらい」「頭が痛い」といった原因のはっきりしない不調。風邪ではないのに体調が安定しない、その背景にあるのが、気温の“寒暖差”です。朝は真冬の寒さ、昼は春の陽気という日が続くと、子どもの体は思った以上に疲れています。カギを握るのは、自分の意思ではコントロールできない「自律神経」。寒暖差と高学年の子どもの体調の関係を知り、新しい季節へ向けて元気に過ごしましょう。
1日7℃以上の差で不調が出やすい? 寒暖差と自律神経の関係

私たちの体は、気温が下がると血管を縮めて熱を逃がさないようにし、暑くなると血管を広げて熱を外に出します。この体温調節を担っているのが「自律神経」です。自律神経は、体を活動モードにする交感神経と、休息モードにする副交感神経がバランスを取りながら働いています。
ところが、寒暖差が大きい日は、この調整が何度も繰り返されます。たとえば、朝5℃、昼12℃なら気温差は7℃。医療や気象の現場では、1日の気温差が7℃以上になると体調不良を感じやすい目安と紹介されることがあります。急激な温度変化に対応するため、自律神経が過剰に働き、エネルギーを消耗してしまうからです。
その結果、だるさ、眠気、頭痛、腹痛、めまい、イライラなどが起こりやすくなります。これがいわゆる「寒暖差疲労」と呼ばれる状態です。病気ではなくても、体の調整機能が疲れているサインといえます。
なぜ高学年の子どもは影響を受けやすいのか

小学校高学年は、体が大きく成長し始める時期です。思春期の入り口に差しかかり、ホルモンバランスも変化します。この時期は自律神経が揺らぎやすいといわれています。
さらに、生活リズムが不安定になりやすいのも特徴です。塾や習い事、ゲームやSNSなどの動画視聴などで就寝が遅くなると、交感神経が優位な状態が続き、体が十分に休まりません。そこへ寒暖差という外からの刺激が加わると、バランスが崩れやすくなります。
「最近、朝がつらそう」「学校から帰るとぐったりしている」と感じたら、やる気の問題ではなく、寒暖差による自律神経の疲れかもしれません。季節の変わり目は、体が見えないところでがんばっている時期なのです。
寒暖差に負けないために家庭でできること

寒暖差そのものをなくすことはできませんが、体が対応しやすい状態を整えることはできます。
まず大切なのは、生活リズムを一定に保つこと。起床・就寝時刻をそろえ、朝はカーテンを開けて光を浴びることで体内時計が整い、自律神経の働きが安定します。
次に、服装での調整。朝晩と日中の気温差が大きい日は、脱ぎ着しやすい重ね着を意識しましょう。体が急激な温度変化にさらされるのを防ぐだけでも、負担は軽くなります。
そして、ぬるめの入浴や軽い運動。38~40℃程度のお湯にゆっくりつかると副交感神経が働きやすくなります。散歩やストレッチも血流を促し、自律神経のバランスを整える助けになります。
なんとなく元気がない日があれば、「寒暖差のせいかもしれないね」と声をかけてみるのも子どもにとって負担が軽くなるもの。季節の変わり目は、不調を責める時期ではなく、体調を整える時期。特別な健康法よりも、「習慣」を積み重ねることが大切です。まずは毎日の天気予報のチェックから心がけていきましょう。
参考
・保健師資料「春の体調の変化に気を付けましょう」
・厚生労働省「睡眠と体内リズムの解説」
・厚生労働省「こころの耳(季節の変わり目と体調)」
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