健康基礎知識

【素朴な疑問シリーズ】Q.野球を頑張り過ぎて、肘の内側が痛いようです…。

野球少年の肘痛の原因として最も多い障害「リトルリーグ肘」かもしれません。骨がまだでき上がっていない成長期の子どもが、投球動作などを繰り返すことで、肘の内側の成長軟骨が損傷を起こすことがあるのです。成長期の子どもは、大人に比べると骨や軟骨が弱いために、肘関節の障害が発生しやすいのです。そのまま投球動作を続けていると、剥離骨折を起こす場合も。子どものケガは、親や指導者がしっかりと病状を把握していることが大切です。早期に発見すれば離れてしまった成長軟骨を戻すことも可能です。今後の成長に影響を及ぼすことも考えられるので、早期に専門医の診断を受けましょう。

 

 


●リトルリーグ肘の原因は?

「リトルリーグ肘」などの「内側障害」は、内側の骨に付着している筋肉や靭帯に骨がひっぱられて生じます。ちなみに、「上腕骨小頭離断性骨軟骨炎」などの「外側障害」は、外側の骨がぶつかることで生じます。診断は、X線撮影が基本です。CTや超音波検査、МRI検査を追加して行う場合もあります。

 

 


●リトルリーグ肘の治療方法は?

❶肘を使う運動を制限します。(1~3カ月間)
 ※その間は再発予防のために、全身のストレッチ、筋力訓練、フォーム指導を段階的に行います。
❷素振りをしても痛いうちは、バッティングも中止します。
❸症状がなくなっても、急がずに少しずつ運動を再開します。
❹早期復帰を希望する方には、肘の負担を軽減させるための装具を使用します。

 

 
【監修】佐々木和明先生
<span style="color:#FF0000;font-size:1.125em;font-weight:bold;">佐々木外科整形外科医院 院長</span>
<div style="font-size:0.875em;">◆日本整形外科学会 整形外科専門医
<a href="https://www.ortho-sasaki1962.jp/page1" target="_blank">https://www.ortho-sasaki1962.jp/page1</a>

<経歴>
平成3年3月 昭和大学医学部卒業
平成3年4月 昭和大学病院 整形外科勤務
平成4年7月 東京都立広尾病院 整形外科勤務
平成5年7月 昭和大学病院 整形外科勤務
平成7年7月 関東逓信病院
      (現NTT東日本関東病院)整形外科勤務
平成10年7月 鉄蕉会亀田総合病院(千葉県鴨川市)勤務
平成11年9月 同上(亀田メディカルセンター)整形外科医長
平成16年10月 佐々木外科医院 副医院長
平成23年4月 広島大学病院 整形外科非常勤医
平成23年4月 佐々木外科整形外科医院(名称変更)副院長
平成29年4月 院長として継承新規開院

</div>
◎一般社団法人 日本整形外科スポーツ医学会「スポーツ損傷シリーズ 成長期の肘障害」


 (http://www.jossm.or.jp/series/flie/s18.pdf)を加工して作成。

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