健康基礎知識

子どもの肩凝りを予防するストレッチ

大人と同様に、肩凝りを訴える子どもたちが増えています。肩凝りを予防するための注意点やストレッチを、体幹トレーニングの指導者でスポーツ整体師の船木哲秀さんに聞きました。

肩凝りの原因は体の歪み。大人も子どもも一緒
 肩凝りは、長時間同じ姿勢を取り続けることで血流が悪くなり、肩周りの筋肉が硬くなることで起こります。「子どもが肩凝りなんて!」と大人が認めないことも多く、“隠れ肩凝り”の子どもたちは意外と多いはずです。
 子どもたちの生活スタイルは、昔に比べて外遊びが減って塾や自宅で机に向かう時間が長くなり、ゲームなどで前傾姿勢のまま長時間過ごしたりと、運動量が格段に減っています。同じ姿勢を取り続ける生活スタイルが体の歪みを生み、肩凝りや腰痛に。昔から肩凝りの子どもはいたはずですが、外遊びによって筋肉の緊張がほぐれ、意識しなくても肩凝りが予防・改善できていたと考えられます。
 原因はそのほかにもパソコンやゲームなどでの眼精疲労、精神的なストレス、バランスの悪い食生活からつながる不規則な生活など、大人も子どもも一緒です。ただ子どもの肩凝りは成長への影響も心配されるので注意が必要です。

肩凝りは成長にも影響
 机にすわっている姿を後ろから見た時、右利きなら左に体を預け、左肩が上がり、右肩が下がり、背骨が曲がっていませんか。大人でも同じで、右手はマウスを軽くもち、左に重心が偏ります。これによって体の左右のバランスが崩れ、筋肉、ほね、関節に影響し、体の不調をもたらし、肩凝りや腰痛となって現れます。
 そこで、子どもの体の歪みを確かめてみましょう。立ち姿勢で、両耳、両肩、肩甲骨、骨盤の位置を確かめ、左右にずれがないかをチェックします。骨盤は、手でウエストをつかみ、親指の高さを比べるとよく分かります。
 肩凝り、つまり体の歪みをそのままにしておくと、慢性的な頭痛、視力の低下、腕の可動域が狭くなりいろんな場面でケガをしやすくなります。また、猫背になることで肺を圧迫して呼吸が浅くなり、集中力が低下するなど、学力にも影響をおよぼします。血流が悪いため、むくみや冷え症も出てきます。悪い姿勢を習慣化させないために、早めのケアが必要です。

予防にはストレッチ、親子で取り組んで習慣化
 肩凝りの予防・改善におすすめのストレッチを紹介します。動きに慣れたらスピードアップを。ストレッチを習慣化するためにも、ぜひ親子で取り組んでみてください。食後に、風呂上り、寝る前にするなど、子どもとの約束なら大人も続けやすいですよね。
 体の歪みは生活習慣によるもの。少しずつ時間をかけて今の状態になったように、時間をかけてリセットしていかなければなりません。体は一つ、局部だけでなく、全身を使って適度に運動し、規則正しい生活を送ることが最善の肩凝り予防&改善策です。それは、健康管理の上でも大切なことです。

ストレッチ1
(1)胸の前で両手の甲、肘を合わせます。
(2)両手を自分の体の横まで広げ、手のひらを外に向けます。体よりも少し後ろまで。
(3)両手を上に伸ばして手の甲を合わせ、その手を頭よりも少し後ろへ。
(4)両手をそれぞれ体の横に下ろし、胸の前まで戻して甲と肘を合わせます。

ストレッチ2
(1)両手で肩を持ちます。
(2)肘を合わせて肩の高さまで上げます。
(3)両手は肩幅に広げ、さらに上げます。
(4)両手を肩まで下ろして胸を開くように広げ、肩を回します。
(5)手を下ろします。

ストレッチ3
(1)両手を腰に当てます。手の平は外向きに。
(2)腕が体よりも後ろになるように胸を開いて、肩甲骨を寄せます。
(3)元に戻して繰り返します。

船木哲秀(ふなきてつひで) 体幹トレーニング教室・スポーツ整体「アスルート」代表
1969年9月10日生まれ。現在キッズ、ジュニア、ジュニアユースを対象に、体幹トレーニング(KOBA式体幹☆バランス)やコーディネーショントレーニング(神経系トレーニング)の指導を行う。2014国体広島県サッカーU-16代表トレーナーはじめ、高体連や中体連、クラブチーム等の体幹フィジカル指導を行う。KOBA式☆体幹バランスA級ライセンストレーナー、タニラダーインストラクター、シナプソロジー教育トレーナー、日本プロカウンセリング2級心理カウンセラー等。
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