25日、気象庁(気象台)から 10月~12月の3ヶ月予報 12月~来年2月の冬の予報(寒候期予報)が発表されました (ご興味がある方、詳しく知りたいという方はこちらを御覧ください) それによりますと、 11月~来年2月の冬の傾向は 「今年の冬は寒さが長続きせず、暖かい日が多い 低気圧や前線の影響を受けやすく降水量は多め」とのこと。 その理由としては ・日本が低圧部になりやすい(エルニーニョ現象などで) ・日本列島に暖かい空気が流れ込みやすい ・冬型の気圧配置になりにくく、寒気の影響が小さい だそうです ただーし、暖かい日が多い冬でも まとまった雪が降るような強い寒気が1~2回は入ります 逆に言えば「寒暖の変化が激しい冬、体調管理が難しい冬」と言えるかもしれません (暖かさになれた時に急に寒くなると体に負担がかかりますからね…) あともう一つ厄介なことがあります。 春先に関東地方で大雪をもたらすような気圧配置が起こりやすくなるおそれがあるということ。 これは日本の南岸を低気圧が通過するときのことですが、 「暖かい日が多い冬」はよくこの状況が発生します。 そういう意味でも、「思わぬ突然の雪に注意しないといけない冬」になるかもしれません(註1) ただし、エルニーニョ現象が起こっていたはずの昨冬も結構寒かったわけで… 偏西風の蛇行や寒気の入り方をきちんと確認し、きちんとした予報をみなさまにお届けできるようにしたいと思います。 上空の流れを上手く捉えることができれば、先ほど上げた注意点も含めてきちんと皆さまにお応えできると考えています 25日以降、ちまたでは「暖冬」という言葉が氾濫すると思いますが 私はキライなので使いません。 「暖かい冬」というものは絶対に存在しません!! 冬は寒いのです 「あくまでも平年より暖かい日が多め」ということでしかありません。 「"暖冬”の予報だったのになんで寒いんや!」と言わないでね (hadaken) (註1)広島県は、冬型の気圧配置でも南岸低気圧でも積雪がありますから、予報がほんとうに難しい…