18.01.16(火)  なだれに注意!


「雪崩」と書いて「なだれ」と読みます。
字のごとく、積もった雪が崩れ落ちる現象・・・

北アルプスなど、高く険しい山では毎年春先などに
大規模な雪崩による被害のニュースを耳にすることがありますが、
 「広島県内では なだれ は起きないでしょう」
というような安全神話が聞かれます。

確かに、広島県では「大規模雪崩」はあまり耳にしたことは無いと思いますが・・・。
実は、雪崩が無い とも言い切れないのです。

広島県内には、国土交通省が定める
 「雪崩危険個所」
が少なくとも300箇所以上もあります。
これは、雪崩によって、家屋などに被害を及ぼす危険がある場所で、
家屋が無い山地の奥にはもっと危険個所があるはずです。

ニュースにならないような小規模の雪崩は、広島県内でも毎年発生しているはずです。
 「広島県は雪崩が無い」
というような「安全神話」は捨て去りましょう!

前置きが長くなりましたが、
今夜(16日夜)から明日(17日)にかけて、冷え込みが弱まり、雨が降ります。
積雪の多いところでは「雪崩の恐れ」があります。

不用意に積雪の多い斜面には近づかないようにしましょう!
山間部の道路の法面の斜面など、意外にも身近に危険個所があるものです・・・。

今日はまじめなお話でした・・・
気象予報士 山本 剛弘

 

   
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