11.01.13(木)  冬と夏の雷の違い


雷雲は上部にプラスの電気(電荷)が、そして下部にはマイナスの電気が溜まります。
落雷など放電の電流はマイナスからプラスに流れます。

夏は強い日差しや上空の風が弱いため背の高い雷雲が発生します。
冬は、上空の風が強く雷雲は倒されて上部のプラスの電気が地面に近くなるため、
地面から上空の雲に向かう反対の放電が発生する特徴が有ります。主に日本海側で起こりやすい雷です。


最近は観測精度の向上で、冬でも「雷注意報」が発表される機会が昔に比べて多くなっています。
広島県では北部で下から上に放電する雷も発生している可能性が有ります。
冬の雷は夏の雷に比べ、雷雲の雲底が低いため地上との距離が短くなり、
より強烈な電流(夏の雷のエネルギーに比べ100倍)が流れ危険なんです。
(中田隆一)

   
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