その数、なんと1万匹!ダムで『ワカサギの死骸』発見!本来いないはずの魚… 実態を野川アナが調査!広島

10/5(月) 19:00

【野川諭生キャスター】
調査員の野川です!
先週から始まりました「それ、野川が調べます!」。
さて、今回私は、何者かに放たれたある魚の実態を追って三次市の現場を調査してきました。

【野川諭生キャスター】
「9月も後半になりだいぶ涼しくなってきましたけど…」
ディレクター)野川さん、普段ダムにくる?
「全然来ないですね」
ディレクター)あまり見慣れない?
「そうですね。取材で来たのもたぶん初めてじゃないですかね。灰塚ダムという銘盤がある」

そんなダムで探る今回のテーマは…!

「はい…ミッション!一体何匹?ワカサギが次々と…ここに生息していた謎を追え…追ってみましょう」

【野川諭生キャスター】
三次市三良坂町にある「灰塚ダム」。
水害を防ぐ水量の調節や、家庭や企業に送る水道用水の供給などの役割を担っていますが…。

先月2日午後、ある大きな異変が…。

【灰塚ダム管理支所 森脇孝洋 支所長】
「最初は魚種がわからなかった。たくさん魚が死んでいるので大変だなと思った。目盛りが縦にあるが、その横の格子状になったところにたくさん引っかかっていて、あとはダムの両側に点々と…」

ダムのあちらこちらで見つかったのは大量のワカサギの死骸…。
その数なんとおよそ1万400匹!
ダムの担当者が2日かけて回収したといいます。

【定期的に散歩に来る人は…】
「(このダムに)ワカサギのイメージは少ない。たしかにこれほど夏が暑くて渇水状態なら…」

近くに住む人は、ワカサギの生息自体に驚く様子も…。

【近所に住む人は…】
「(大量死を)近所の人に教えてもらって。みんな知らなかったと言って。ブラックバスは、よく週末みんなボートを持ってきて釣っているが、ワカサギは聞いたことない。冬も氷がはらないので、こういうところにもいるんだと…」

灰塚ダムが完成したのは2007年。
2018年度の調査までは、ワカサギの生息は確認されていませんでしたが、2023年度に行った調査で8匹を確認。
何者かがワカサギを放流したのではないかと推測されています…。

釣り人に話を聞くと…。

【ブラックバスを釣りに来た人は…】
Q:この湖にワカサギがいると聞いたことある?
A:「ワカサギいますね!それを食っているのがバスなんで。年中群れていたり、単体で泳いでいたり、水面でワチャワチャやったりしていた」

ほとんどの人の目当てが「ブラックバス」。
ワカサギを狙って釣りに来る人はいないといいます。

そして…。

【ブラックバスを釣りに来た人】
Q:きょうも見た?
A:「いや見ていない」
Q:ワカサギを最後に見たのはいつ?
A:「最近数が減ったと聞いた」
Q:ワカサギがいなくなったら、バスの生態に影響が出る?
A:「ベイト(エサ)が変わると使うルアーやワームが変わる」

どうやらブラックバスを狙う時に使う疑似餌はワカサギと繋がりがあるようです。

【ブラックバスを釣りに来た人】
「これワカサギに見えませんか?」
「たしかに!」
(*持たせてもらう)
「ワームなんですけど、これは『ネオンワカサギ』というカラー」
Q:これを狙ってくるのがバス?
A:「そうですね」

そんなワカサギの今回の大量死。
原因の1つとして考えられているのが…。

【灰塚ダム管理支所 森脇孝洋 支所長】
「ワカサギって冷水温、冷たいところにいる魚なので。どうやらいろいろ調べると、26度ぐらいが限界28度を超えると、まあ大量死が始まるっていうふうに言われている。当時、その9月2日あたりはかなり気温が高くて、湖面の温度が31度を超えてたところがあります」
Q:去年も夏がすごく暑かった記憶があるが…。
A:「その時はなく今年が初めて。いままであまり魚が大量死というのはない」
Q:ワカサギに限らず?
A:「ですね…」

厳しい暑さによって、水温がこれまでにないほど上昇したことで大量死したのか…。

ダムの担当者がほぼ毎日行っている巡視に同行することに…。
およそ1時間半ほどかけてダムを1周し、異変がないか確認します。

「あおこがたまって結構ひどい状態」
「いま才ノ峠広場の先の道に入っていきます」
「こちらも湖の状況をカメラにおさえます」

この日のダムの貯水率は51%。
水位は平常時に比べると3.5mほど低い状況に…。

【野川キャスター】
「だいぶ水が少なくなっているということで、我々がいま歩いているこの道も水が多い時期はここまで水量がくるんでしょうね。その証拠に、この道そのままダム湖の中に消えていく。水温を触ってみましょう…。ぬるい…。ぬるいまではいかない。夏場にこの水温の水を飲もうとするならば、氷を入れなければちょっとやっていられない感じです」

建設に伴い、およそ330戸を移転してつくられた「灰塚ダム」。
水位が下がったことで普段見られない様子も…。

【野川キャスター】
「このあたりも本来はダム湖の中に沈んでいるんでしょうね。集落があったんだというのは流木の横の階段を見ても思いますよね。人がここで暮らしていたんだと…」

【灰塚ダム管理支所 森脇孝洋 支所長】
「水が入ってこないというのもあるので、生き物が住む状況としては悪くなってきている」

この日ワカサギを見つけることはできませんでしたが…。

ワカサギの大量死が発覚して1カ月…。
これまでに新たなワカサギは見つかっていないといいますが、誰がワカサギを放流したかは謎に包まれたままです…。

★野川キャスター取材後記

灰塚ダムの場所はかつて家々があり、そこにあった川をせき止めてダムの湖にしています。
ですから、管理する上では生態系を守るということも非常に重要で、定期的な調査もされているということなんです。
ブラックバスは他の魚を食べてしまうということもあるようですし、今回、これだけ多く生息していたことが分かったワカサギも、以前はここにいなかった魚種なので、まだ生き残っている個体がいるかもしれないということで、在来の魚にどのような影響があるかというのは、今後調べていかないといけないとも話していました。

そして、もうひとつ気になった場所が「帝釈峡」です。
紅葉スポットとしても有名で冬になるとワカサギ釣りが解禁されます。
担当者に聞いたところ、灰塚ダムのように死骸が見つかる事象はなく、12月1日に解禁する予定だということでした。
なお、参考までに、川の魚「オイカワ」や止水性の「ナマズ」、「コイ」、「フナ」が確認されていますが例えば「コイ」は昔よりも増えているということです。

さて!
このコーナーでは毎回、調査結果の出来を皆さんに3段階で判定いただきます。
「納得」「もっと知りたい」「まだまだ」のいずれかの札で示してください!
では、いきます。

「これにて野川、調査完了です!」
みなさん、判定をお願いします!

★スタジオのみなさんの判定は…
・加藤雅也アナウンサー:「まだまだ」
・岡野唯アナウンサー :「もっと知りたい」
・野球解説者 山内泰幸さん:「もっと知りたい」

【岡野アナ】
「辛くてごめんなさい…」
【加藤アナ】
「『納得』が1枚もなかったですね」
【野川キャスター】
「結局、ワカサギをこの日、我々見ることもできなかったわけですし、その先のところまで私もまだまだ知りたい」
【加藤アナ】
「謎は深まるって、なってますからね」
【山内泰幸さん】
「去年も暑かったですしね。水温だけじゃないような感じがしますね」
【野川キャスター】
「山内さんがおっしゃる通り、暑かっただけではちょっと説明がつかないようなところもありますけれども、私ももっと知りたい、まだまだ知りたいというところで、ちょっと継続調査する必要がありそうだなということを感じております」

「それ、野川が調べます!」では、皆さんから調査してほしいネタを募集します!
どしどし送ってください!