「ペットは家族」寂しがり屋や高齢犬、持病のあるイヌも安心 ペットと飼い主を支える新ビジネスに密着

1/9(金) 20:00

■全国から問い合わせが来る『ぬくもりあふれる、犬たちの宿、ワンコ亭』

ペットの家族化が、進む現代。
高齢化や病気など、ペットを取り巻く問題も多様化しています。
今、全国から、問い合わせが来る新たなペットビジネスの年末年始に密着しました。

■ホテルというよりもペットシッター

去年の年末、かかってきた1本の電話。

やって来たのは、2匹のワンちゃんと飼い主さんです。

松浦三佳さん、自宅を改装して、去年、3月から犬専用のペットホテルを始めました。
年末年始、都合で、家を留守にする飼い主さんたちが、ワンちゃんを預けに来ます。
「ペットは家族の一員」といわれる時代。
今、ペットの飼育環境は、変化し始めています。

【ぬくもりあふれる、犬たちの宿、ワンコ亭・松浦三佳 代表】
「家族化しているのでペットというよりも家族なので、一緒の空間で(ペットと)寝食を共にするというスタイルの人が多いので」

ほとんどのペットホテルは、イヌ同士の事故を防ぐためケージなどに入れて管理します。
しかし、ペットの家族化が進む今、ケージに入れないイヌもいます。

【飼い主さん】
「ストレスはたまります。だから(ペットホテルから)帰ってくると吐いたりとか下痢したりするので」

新たなニーズに対応するために松浦さんが始めたのが、「ぬくもりあふれる、犬たちの宿、ワンコ亭」です。

【飼い主さん】
「本当に求めていたホテルというか、すごいなと思って添い寝までしてくれる」

【ぬくもりあふれる、犬たちの宿、ワンコ亭・松浦三佳 代表】
「ここはホテルというよりもペットシッター、私が(犬に)寄り添って一緒に過ごすので、ペットシッターでお預かりしている形」

■子犬や肌の弱いイヌには、肌にやさしい石鹸を

旅行や帰省で家を留守にする人が多い年末年始、ワンコ亭は、千客万来です。
30日から、1泊2日で宿泊するのは、トイプードル、6歳のルルとマルチーズとトイプードルのミックス犬、生後4か月のオト。

オトは、トイレがうまくいかず、体を汚してしまう事もあります。
子犬や肌の弱いイヌには、肌にやさしい石鹸を使います。

【ぬくもりあふれる、犬たちの宿、ワンコ亭・松浦三佳 代表】
「石鹸も皮膚に良い(開発者の)子供がアトピーで開発されたもので、無添加のもので、いい素材の石鹸があるので、やっぱりワンちゃんもアトピーとか色々悩んでいる飼い主さんがいるので、うちではシャンプーする時はその石鹸を使っています」

■飼い主さんに毎日、写真や動画で報告

大みそかのワンコ亭、てんてこ舞いの忙しさです。

【ぬくもりあふれる、犬たちの宿、ワンコ亭・松浦三佳 代表】
2匹のごはんが違うんです。オトはカリカリのエサが食べられて、早食いなので溝がある食器で工夫してある。早食い防止みたいな。ルルは手作りしか食べないので」

エサやりが終わっても、松浦さんの仕事は、まだまだあります。

【ぬくもりあふれる、犬たちの宿、ワンコ亭・松浦三佳 代表】
「飼い主さんに毎日不定期ですが報告を入れています。写真とか動画とか『今ご飯食べました』『散歩に行きました』みたいな感じで、だったら(飼い主さんも)安心。このサービスを飼い主さんも喜んでくれているので」

夜になって、ルルとオトの飼い主さんが2匹を迎えに来ました。

迎えに来てくれたことは、この子たちにも分かります。ルルもオトも大喜びです。

松浦さんが、ようやく食事を終える頃、新しい年を迎えようとしていました。
同時に、松浦さんがチャレンジしてきた1年が、終わろうとしています。

【ぬくもりあふれる、犬たちの宿、ワンコ亭・松浦三佳 代表】
「こんなことになるとは思っていなくて、周りの友達からやって欲しいという要望で始めたら、けっこう需要があったので、県外の人たち、東京や大阪からも来てくれているので…(こういったサービスが)ないと言うので、ああいう所にも。預けてもらえない、受け入れてもらえない子たちをご縁頂ければ私もうれしい」

■寂しがり屋の犬には添い寝

家中に響く鳴き声、寂しがり屋のぶーちょが、松浦さんを呼んでいるんです。

いよいよ、お休みの時間です。

【ぬくもりあふれる、犬たちの宿、ワンコ亭・松浦三佳 代表】
「ぶーちょ寝る?一緒に寝るの」

■事情を抱えるイヌと飼い主にとっては駆け込み寺

2026年 元日

あたり新しい年が始まりました。
元日、ワンコ亭に、やって来たのは、ミニチュアシュナウザーのモカちゃん。

【飼い主さん】
「薬はこれに全部日にち毎に書いてあります」

モカちゃんには、生まれつきの持病があります。

【飼い主さん・ぬくもりあふれる、犬たちの宿、ワンコ亭・松浦三佳 代表】
「てんかんがあるので」
「先天性ですよね」
「おそらく」
「買ってきて半年から始まって、何回も死にかけて、何回も入院して」

モカちゃんは、去年、7歳になりました。

【飼い主さん・ぬくもりあふれる、犬たちの宿、ワンコ亭・松浦三佳 代表】
「病院の先生に『奇跡の犬』と言われています」
「いまでも」
「そんなに長生きできるとは思っていなかった」
「ねえ、モカ、がんばろう」
「モカちゃん、15歳を目指そう」

高齢犬や持病のあるイヌは、預け先が限られてしまいます。

【飼い主さん】
「病院が多かったです。そうしたらケージに入れられて、ずっとなので、けっこう嫌がって、ここは一緒にいてくれるので、相当この子も気に入っていると思う」

介護が必要な高齢犬や持病のあるワンちゃんも、対応できる限り、松浦さんは預かります。

事情を抱えるイヌと飼い主にとって、ワンコ亭は、まさに、駆け込み寺なのです。

【ぬくもりあふれる、犬たちの宿、ワンコ亭・松浦三佳 代表】
「預かってくれる所がないという人とか、こういう所を求めている人はたくさんいるので、ちょっと出来る事を考えながらやっていこうと思っています」

ともあれ、ワンコ亭は、新たな年を迎えました。

【ぬくもりあふれる、犬たちの宿、ワンコ亭・松浦三佳 代表】
「初めての年末年始でしたが、おかげさまでみなさんに予約を頂いて、私も賑やかな年始を迎えさせて頂きました」

ペットの家族化が急速に進む現代。
新たなニーズに応えるビジネスが生まれ始めています。
松浦さんのワンコ亭は、今年、どんな進化を遂げていくのでしょうか。