海田町贈収賄事件 元職員に有罪判決 便宜図った見返りに接待「公務への信頼が害された」広島地裁

10/2(木) 11:45

海田町が発注した公共工事の契約をめぐる贈収賄事件の裁判で広島地裁は、海田町の元職員に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

判決などによりますと、元海田町・建設課の技師、岡山光太郎被告(26)は、海田町が発注した公共工事の随意契約で、2023年1月から10月までの間、安部真矢被告(39)が社長を務める会社が有利になるよう便宜を図り、その見返りとして接待を受けたほか現金8万円を受け取った罪に問われています。

2日の裁判で広島地裁の角谷比呂美裁判長は「賄賂の授受と連動して件数、金額ともに急増していることからすれば、公務に対する信頼及び職務の公正が害された程度は軽視できない」と指摘。

一方で「被告人両名が事実を認め、反省の態度を示し岡山被告は懲戒免職処分を受けている」などとして、岡山被告に懲役1年2カ月・執行猶予3年追徴金およそ20万円を、安部被告に懲役10カ月・執行猶予3年の判決を言い渡しました。