国立追悼平和祈念館 入館者数600万人達成 被爆者の言葉で被爆の実相伝える 広島

9/2(火) 11:45

広島市の平和公園にある追悼平和祈念館の入館者数が600万人に達し1日、記念のセレモニーが行われました。

「きょうはようこそ祈念館にお越しくださいました。祈念館が2002年に開館してから丁度600万人目になります」

600万人目の入館者に選ばれたのはポーランドから旅行に来た親子です。
80年前に広島で起きた悲惨な歴史を知る・学ぶために来館したといいます。

【ポーランドから】
「嬉しい。とても驚いた」

追悼平和祈念館は死没者を追悼するとともに被爆者の遺影や被爆体験を後世に伝えることを目的として2002年に開館しました。

祈念館によりますと入館者数増加の背景には戦後80年を迎えロシアのウクライナ侵攻やイスラエルとパレスチナの紛争などが続くなか平和に対する危機感が高まっていることがあるとみられます。

【追悼平和祈念館・漆原正浩館長】
「被爆者の言葉で被爆の実相を伝えていくということが使命。いただいた被爆体験記をこれまで以上に大切にしながら、被爆の実相と平和への思いを伝えていきたい」