「母親の介護が大変だった」食事、入浴、排せつ…介護の負担が犯行の動機か 息子を傷害容疑で送検 広島

7/23(水) 11:45

広島市南区の自宅で89歳の母親に暴行を加えけがをさせた疑いで23日朝、送検された60歳の男について、警察は長期間、母親を介護していた負担が動機となった可能性もあるとみて調べています。

警察によりますと、傷害の疑いで送検された広島市南区皆実町の無職、松野敏之容疑者(60)は21日、自宅で同居する89歳の母、川島宏子さんの背中を数回殴ったり、左足を蹴ったりしてけがをさせた疑いが持たれています。

川島さんは介護用ベッドの上でその後、死亡しているのが見つかりました。
松野容疑者は川島さんと2人暮らしで、これまで、食事や入浴、排せつなどを介護していました。

松野容疑者は警察の取り調べに対して容疑を認めたうえで「食事をうまく摂れず口論になった。介護が大変だった」という趣旨の供述をしているということです。

警察は長期間、母親を介護していた負担が動機となった可能性もあるとみていて、23日、遺体の司法解剖を行い、死因を特定する方針です。