患者に寄り添える看護師を目指す がん治療による変化をメイクアップでカバー 広島皆実高校

7/23(水) 18:48

看護を学ぶ高校生を対象にしたセミナーを取材しました。
がん治療による見た目の変化をメイクアップでカバーする方法を学び患者に寄り添える看護師を目指します。

【辰已キャスター】
「さまざまな肌悩みに合わせたファンデーションをということで色調も幅広いものになっています」

がん治療の副作用で変化した肌の色を特殊なファンデーションで整える方法などを学べる「がん外見ケアセミナー」
参加したのは広島市南区にある広島皆実高校で看護を学ぶ専攻科の1年生39人です。
生徒たちは実際に化粧品を手に取りながらメイクアップを体験しました。

【辰已キャスター】
「普段自分のためにするメイクとは違うということで、皆さん少し慣れない手つきでやっています」
Q:使ってみた感じはどう?
「肌なじみがよくて」
Q:量は少しですよね。
「すごく伸びがいい」

このセミナーは、化粧品メーカーが医療従事者を対象に行っているもので、広島皆実高校では去年に続き2回目です。

中四国にある看護を学ぶ学校では唯一の開催です。

【参加した生徒は】
「その方の好みとかにも合わせて工夫して一緒にメイクができたらいいかなと思います」
「今日学んだメイクの方法で、少しでも前向きな気持ちになれるように一緒にメイクをしていきたいなと思います」

がん患者を対象にしたセミナーも担当する講師は…

【資生堂ジャパン 岩田敦子さん】
「メイクをすることによって自信が持てたり、外に出てみたくなったとかいうような前向きな声を聞くことが多いですので、そういった意味ではすごくお役に立てているのかなと嬉しく思います」

<スタジオ>
【辰已キャスター】
肌の悩みに特化したアイテムとしてはファンデーションのみでしたが、メイクの方法においても特徴がありました。

例えば眉毛。自分で骨を触りながら、骨格に合わせて描いていくそうです。
治療の過程で毛がまばらになったり、抜けていると、どこに描けばいいか分からないといった患者さんからの声がもとになったようです。

今回の気づきをもとに外見ケアというものが彼女たちを通して実際に患者さんに広まっていくといいなと思います。