【中盤情勢】参議院選挙 広島選挙区 TSS世論調査 もっと知りたい選挙の前に

7/14(月) 18:52

いよいよ今週末に迫った参議院議員選挙。
TSSでは県内の有権者およそ1500人を対象に世論調査を行いました。
ここからは取材にあたっている若木記者とお伝えします。

【加藤キャスター】
「物価高対策」が最大の争点となるとともに、与党が過半数を維持するかどうかも注目されています。
有権者の皆さんの関心の高さはいかがでしょうか。

【若木記者】
参院選は通常、時の政権の政策の評価をする「中間テスト」としての意味合いが強いんですが、今回は、去年の衆院選で与党が過半数を割り込んだことで、参議院でも過半数を下回るかどうかが注目され、事実上の「政権選択」選挙になっています。

有権者はどんな点に注目しているのか、広島市内で聞きました。

【有権者】
Q:投票はいかれますか?
「もちろん」
Q:どういう点を基準に1票を投じたい?
「各政党見たら、結局減税する財源をどう確保するのかというのが明確になっていない」
「あまり関心がないので(投票に)行かない」
Q:どういう点を基準に1票を投じる?
「税金」
「やっぱり税金。所得税、消費税。やっぱり負担。物価が上がっているので個人負担がなるべくないようにという感じで(選ぶ)」
「私は夫婦別姓。職場で旧姓使っているので出張行ったときとか身分証と名前が合わないとかあるので結構不便は感じています」
「税金とかですね。新卒なんで給料入るじゃないですか。税金がこんなに取られてたんだというのを改めて知った。そういうところを注目したい」
「(投票に)行くつもりです、今回は。色々読んでるんだけどちょっとあんまりぴんと来ないのどの人も。でも誰かに入れんとね」

投票に行くという方、多かったですね。
そうですね、こちらをご覧ください。
世論調査でも、「期日前投票に行った」もしくは「期日前投票に行く予定」と答えた人が47%、「投票日の20日に行く」と答えた人が48%で投票に前向きな人が95%と高い数字になっています。

しかし、前回3年前の参院選で同様の調査を行った時も投票に前向きな人は9割を超えましたが、実際の投票率は46.79%で過去3番目に低い結果でした。

そして14日、県の選挙管理委員会が13日までに期日前投票をした人の数を発表しました。
選挙人名簿登録者数の7.78%にあたる17万7277人で前回2022年の参院選の同じ時期と比べて3万8000人余り増えました。

【加藤キャスター】
期日前投票、好調ですね。

【若木記者】
投票日が今月20日と、3連休の中日ということもあり、県の選挙管理委員会は予定がある人が期日前投票に行っていると見込まれる、と分析していました。

【岡野キャスター】
インタビューでは給付金や減税など物価高対策への関心が高かったですが、有権者の皆さんはどんな政策を重視しているんでしょうか。

【若木記者】
はい、世論調査でも「物価高対策」が42%と最も多く、目の前の生活に直結する政策を有権者は重視していると言えます。
次いで、「政治とカネの問題」が13%近くを占めました。
今回の改選はちょうど6年前の2019年の参院選を巡る大規模買収事件の舞台となった2議席でもあり、有権者の不信感は決して拭えてはいません。

【加藤キャスター】
気になる、現時点での広島選挙区の情勢はどうなっていますか?

【若木記者】
TSSの調査では、4年前の再選挙に続き、2度目の挑戦となる自民党・新人の西田英範さんが自民党支持者の7割、推薦を受ける公明党支持者の6割の支持を得て、先行。
3回目の当選を目指す立憲民主党・現職の森本真治さんが立憲民主党と社民党支持者の8割、国民民主党と日本維新の会支持者の3割の支持を得て、続きます。

これを、参政党・新人の小石美千代さんが追う展開となっていて、小石さんは参政党支持者の7割、日本保守党支持者の3割の支持を得ています。

一方、共産党・新人の高見篤己さんとれいわ新選組・新人の楾大樹さんは伸び悩んでいます。

【加藤キャスター】
広島でも参政党が支持を伸ばしているんですね。

【若木記者】
しかし、15%の人が投票先を「まだ決めていない」と答えていて、この人たちの投票行動で情勢が変わる可能性もあります。

参議院選挙の投票日は今月20日で、即日開票されます。