子育てアドバイス

【よくある相談シリーズ】うちの子、学校の支度が自分でできません。
みなさんは、子どもの頃、学校の支度が自分ひとりできちんとできていましたでしょうか。「自分もよく親の手を煩わせていたなぁ」と苦々しく振り返る方もいらっしゃれば、「自分は親に促された記憶すらないけどなぁ」と支度が自分でできない子どもの感覚がわからない方もいらっしゃるかもしれません。 「自分ひとりで学校の支度ができない」というお悩みは、今も昔もよくある話です。「毎日のことなのに、何度もせっつかないとやろうとしない」「毎回指示や確認が必要」「一体いつになったら、何も言わなくても自分ひとりで学校の支度をしてくれるようになるんだろう」と頭を悩ませている声をよく聞きます。「本人に任せると忘れ物をしてしまうので、結局毎回一緒に準備をすることになる」「いつも登校ぎりぎりになって焦って用意するので、ついイライラして叱ったり、手を貸し過ぎてしまったりする」といったお悩みに共感を覚える方も少なくないかもしれません。 しかし、こうしたお悩みがSNS等を通じて広く共有されるようになると、学校の支度が自分でできない子どもの中には、そうしたことがとても苦手なタイプの子どもがいることも一般に知られるようになり、近年では、支援ツールや便利グッズ等を用いて困難な部分を補ったり、本人のやる気を引き出したりして、自分でできるようにしていこうという考え方が世の中に浸透してきているように思います。 こうした社会の変化を背景に、最近では「お仕度ボード」などの名称で様々なタイプの支援ツールが市販されているようです。しかし、「うちの子にはまるで効果がなかった」「使いこなせず無駄になった」「良さそうに思えたのに結局はあまり長続きしなかった」といった失敗談も聞きます。それらを使っても、うまくいくケースとうまくいかないケースがあるのはなぜでしょうか。
【よくある相談シリーズ】大きな声で子どもを叱ってしまいます。これって虐待でしょうか?
「何度言っても、ゲームの時間が守れない、宿題をしない、片づけないなどで、つい大きな声で子どもを叱ってしまいます。しつけのつもりですが、これって虐待でしょうか」というご相談です。 日常生活で子どもに指示してもなかなか動いてくれない時、初めは優しく言っていたのにだんだんトーンが上がってきて声が大きくなり、口調が強くなることはよくあることです。大きな声を出すまで言うことを聞いてくれないと嘆いている保護者のお話もよく聞きます。 「もうすぐ夕食だからお片付けしてね」→「早く片付けなさい」→「何度言ったらやるの!!」大声での指示はエスカレートしがちです。それでも子どもが動かないと、だんだんイライラしてきて、保護者の側がキレて手が出そうになったりすることもあるかもしれません。 子どもは、大きな声に慣れると、昨日までの声の大きさでは言うことを聞かなくなります。ますます大きな声で怒鳴らないといけなくなる悪循環になります。また、怒鳴っても言うことを聞かないと「叩くよ」「ごはん抜きにするよ」など脅し言葉を使ってしまうこともあるかもしれません。
【よくある相談シリーズ】中学受験を進めるべきか、悩んでいます…。
●広島県で中学受験をする人ってどれぐらい? コロナ禍の状況が落ち着きを見せ始めた2023年度、首都圏での中学受験は、急増傾向にあったようです。ダイアモンド社の記事によると、1都3県の小6人口はほぼ前年並み、東京を除くと微減傾向でしたが、2月1日午前の受験者数は4万3016人と前年より2.6%増(2023年2月17日現在)で、大幅に増えていました。ちなみに、中学受験の急増は、ゆとり教育といわれる学習指導要領で学習内容が削減された後にも起きていました。成績の格差が広がる傾向がみられると、それを補うように中学受験が選択されやすいようです。 では、広島県での中学受験はどうでしょうか。ベネッセコーポレーションが2007年にまとめた資料を見れば、広島県は中学受験をする子どもが多いことが分かります。以前は、中学受験と言えば、私立中学校もしくは国立大学附属中学校でしたが、現在は、公立の中学高校一貫校が増加し、中学受験者数も全国的に増えています。中学受験に取り組んでいる子どもは多くのクラスに何人もおり、一般化しています。しかし、一般化しているという理由で安易に中学受験を選択するのではなく、メリットとデメリットを把握して臨むことが大切です。
【よくある相談シリーズ】上の子と下の子をつい比較してしまいます。
2人以上お子さんがいる場合、「ついつい、小さな下の子が可愛くて…」「ついつい、自分に性格の似ている上の子ばかり可愛がってしまって…」など、兄弟姉妹を比較してしまうことがありますよね。今回は、兄弟姉妹を比べることが良くない理由、比べないようにするためのポイントについてお伝えしたいと思います。
【よくある相談シリーズ】子育てにイライラして、「毒親」になっていないか心配です。
私って、「毒親」じゃないよね?…自分は違うはず、とは思いつつも、ふと不安になって誰かに確認してみたくなった、そんな経験があるでしょうか。 「毒親」という言葉が広く一般に知られるようになり、そうした親のもとで育った人たちの体験が様々な媒体で語られるようになったことで、気づかない間にわが子にとって「毒親」になってしまっていたら…という不安を口にする人が増えたように思います。 時々、親としての在り方を省みたり、自分の言動が子どもにどう受け止められ、どんな影響を与えているのか、ふと立ち止まって考えてみたりすることは、自覚のないまま不適切な関わりを行ってしまわないためにも、とても大切な姿勢だと言えます。 しかし、不安にかられた人たちの話をよく聞いてみると、たまたま自分に余裕がない時期に子どもとぶつかってかなりキツイ言い方をしてしまったとか、最近他のことでイライラしていて、気づけばつい子どもにあたってしまっていたとか、カッとなって子どもの言い分も聞かず感情的に叱ってしまったことがあるとか、子育てにおいて誰もが一度は経験しているような単発的な苦い失敗の影響を過剰に案じてしまっていることも少なくありません。 たとえ、傷ついた子どもから「毒親」という言葉をぶつけられることがあったとしても、執拗に子どもの尊厳を傷つけ続けていたわけではなく、また、日頃から子どもとの間に確かな信頼関係が築かれているのであれば、それほど心配することはないでしょう。あとから、自分でもさすがにあの時は言い過ぎたとか、あの態度は大人気なかったなどと反省したのであれば、親も完璧な人間ではないことを伝えて素直に謝ればよいでしょう。多少バツの悪い思いをすることもあるかもしれませんが、自分に非があったと感じた時に、それを素直に認めて謝ることができるのは、親としても人生の先輩としても、カッコイイことなのではないでしょうか。 気がかりなのは、むしろ、親も子もまったく疑いをもっていない時なのかもしれません。一般に、「毒親」と呼ばれる人々は、自分が子どもに与え続けた負の影響について省みることはなく、たとえ大人になった子どもや、カウンセラーなどの専門家から指摘されても、なかなか自身の非を認めることができないことが知られています。また、そうした親のもとで育った子ども自身も、大人になってからも親ではなくむしろ自分自身を責め、苦しみ続けるケースが少なくないのです。親も子も現実に向き合えないまま、ネガティブな在り方が家庭の中で固定化し、大人になってからも子どもの苦しみが持続して、そこから抜け出せないことこそが、いわゆる「毒親」問題の一番厄介なところなのだと思います。 それを「毒親」の呪縛と捉え、そこから解き放たれた当事者が、気づきを促す意味を込めて手記などを公表しているケースもあります。しかし、インターネット上にあふれる様々な情報に接する際には、その全てを鵜呑みにしないよう努め、冷静に情報を見極めることも必要です。親子関係がうまくいっていなかったりこじれたりしている家庭の親が全て「毒親」というわけではありませんし、当事者のことを何も知らない第三者が「毒親」と呼ばれる人々をモンスターのように扱い、一方的に非難することもまた望ましくないでしょう。 私たちひとりひとりが、「毒になる」親についてできるだけ正しい知識を持ち、その問題を真剣に考え、地域・社会全体で向き合っていくことによって、苦しむ子どもに少しでも早い段階で気づき、その心身の健康を守ったり、世代間連鎖が起こるのを防いだり、「毒親」と呼ばれるような親を生まない社会にしていくための策を講じたりしていくことができるかもしれないのです。
【よくある相談シリーズ】うちの子、自己肯定感が低くて心配です。
●「自己肯定感」を巡る関心の高まりについて。 わが子に「自分のありのままの姿を好きでいてほしい」「いろいろなことに自信を持って前向きにチャレンジしてほしい」と願うことは、古今東西、多くの保護者に共通するものだろうと思います。 「自己に対して前向きで好ましく思うような態度や感情(田中,  2008)」を表す「自己肯定感」(Self-Esteem)という言葉は、(同じくSelf-Esteemの訳語である)「自尊感情」とほぼ同等のものと思っていただくと分かり易いと思いますが、その研究の歴史は長く、19世紀末には次のような公式で示されています(James, 1892);
【よくある相談シリーズ】うちの子、家でばかり遊んで外に出て行きません。
まず、室内での遊びと戸外での遊びの違いは何でしょうか。戸外では、自然を感じながら、体を思いっきり動かして、多くの友達と一緒に遊ぶことができます。大人のみなさんは、戸外遊びを思いっきり楽しんだ記憶があるのではないでしょうか。 それでは今、なぜ外で遊ばない子どもたちがいるのでしょうか。それは、子どもたちにとって遊ぶための魅力が戸外にないからです。そもそも遊びとは「自発的な行為」です。「遊びたい」から「遊ぶ」のです。「戸外で遊びたい」という気持ちを引き起こすためには、そこに魅力が必要です。 では、その魅力とは何でしょうか。「こどものあそび環境のデザイン」という分野を開拓された仙田満さんが提唱する「あそび環境の4要素」である「あそび場」「あそび時間」「あそび集団」「あそび方法」の視点で考えていきましょう。子どもたちの戸外遊びに、これら4つの要素が揃っているでしょうか。見直してみてください。
【よくある相談シリーズ】子どもを叱る時のNGワードは?
子育て座談会で質問されることが多いのが「子どもの叱り方」について。どうすれば子どもに伝わるか。どう言えば子どもに分かってもらえるか。どうしたら子どもの自己肯定感を下げずにすむのか。ひとことで「子どもの叱り方」と言っても、お母さんたちのお悩みの背景は人それぞれ。今回のコラムは、子どもを叱る時のポイントとNGワードについてお伝えしたいと思います。
【よくある相談シリーズ】うちの子、落ち着きがなくて…。
●落ち着きがないのは、なぜ? "今これをやっていたかと思えば、次の瞬間にはもう別のことに手を出している”、 "今ここにいたかと思えば、もうあそこに行っている” など、一つのことに集中して取り組むことができない、じっとしていられない子どもの様子を見ると、うちの子は「落ち着きがない」ということになります。親(保護者)からみると、遊びにしても勉強にしても、もう少しじっくりと丁寧にやってくれないものかと心配になることでしょう。でも、多くの子どもは、本来「落ち着きがない」ものです。 大人だって、落ち着いていない。 ところで、私たち大人は、いつも「落ち着いている」のでしょうか。そうでもありませんね。話をしている時も、仕事をしている時も、私たちの頭の中では、いろんな考えが次から次へと浮かんでは消え、決して一つの所にとどまっていることはありません。友達と話しているのに、頭の中ではまったく別のことを考えたり、窓の外に気を取られたりしていませんか。人間の思考は常に動き続けており、大人だって「落ち着きがない」のです。 子どもは、好奇心にあふれている。 子どもも同じように、いつも目や耳に次々と不思議なものが飛び込んできたり、あれこれと面白いことを思いついたりしています。子どもは、目についたもの、頭に浮かんだことに興味があると、ついその方向にすべてのエネルギーを注ぎ込んでしまいます。大人と違って子どもは、毎日が新鮮な経験の宝庫なので、一瞬一瞬の出来事にいちいち心を奪われてしまうのです。つまり、いつも好奇心にあふれているからこそ、「落ち着いている」ことができないのです。 "注意”が続かない。 心理学では、あることに集中するための心の働きを“注意”という言葉で説明します。注意とは、目の前にあるたくさんの情報から自分に必要なものを見つける心の仕組みです。例えば、待ち合わせ場所で人混みの中から友達を探す時に、目を凝らして見回していると、ある瞬間にぱっと友達の顔が目に飛び込んできますよね。その時、私たちは、注意のエネルギー(注意資源)をある一つの所に注入しているのです。 大人であれば、注意資源を一か所だけに集めるのではなく、いくつかに分けて使うことができます。自動車を運転しながら、同時にラジオを聞き、さらに助手席の人と話すこともできます。だから、少々ほかのこと(ラジオ)に気を取られても、すぐに元の活動(運転)に戻ることができるのです。ところが、子どもは注意資源をうまく配分するのが苦手なので、別のことに注意を向けてしまうと、もう前のことは置き去りになってしまいます。だから、「落ち着きがない」のです。
【よくある相談シリーズ】いじめや虐待、子どものSОSに気づくには?
たとえば、お子さんの様子が、口数が少なく、食欲もなく、元気がない様子であれば、親は「あれ?どうしたの?」と気づくことができます。しかし、そんな分かりやすい表現ではなく、SOSのサインを送ってくる子どもたちがいます。今回は、お子さんの出すSOSを小さなうちに気づいてケアできるよう学んでいきましょう。
【よくある相談シリーズ】うちの子、ゲームやネットばかりして、困っています。
●インターネットを禁止するのではなく、  上手な付き合い方を一緒に考えましょう。 子どもがゲームやインターネットなどのメディアに熱中して長時間視聴してしまう、そんなご相談が年々増えているように感じます。 小学生のパパママ世代は、自宅にテレビゲームはあったかもしれませんが、オンラインゲームやインターネットが今ほど身近なものではありませんでした。私たちが体験したことのない世界で、現代の子どもたちは生きています。これだけインターネットに依存した生活の中で、子どもたちに使用を禁止することはできませんし、それが適切な方法とも言えません。私たち大人が子どもたちと一緒に、インターネットとの距離の取り方・付き合い方について考えていくことが大切です。 日本小児科医会(https://www.jpa-web.org/information/sumaho.html)の公式ホームページでは、子どもの1日のメディア(ゲーム、スマホ、テレビ、パソコン)の総接触時間について、「2時間以内」を目安にすることを推奨しています。まずは、この目安を参考に、家庭での過ごし方を見直されてはいかがでしょうか?  
【よくある相談シリーズ】子どもを信じたいけれど、ついつい口を挟んでしまいます。
●子どもは、大人に比べて未熟な存在で、何度も間違えるもの。 子どもを「信じていない」わけではないけれど、ついつい心配してしまう親心。ちょうど良い塩梅を見つけるのは、なかなか至難の業ですよね。 たとえば、小学生のよくあるパターン。「宿題、やった?」「まだ」「早くやりなさい!」「今やろうと思っていたのに!!」この後、「そんなことを言って、どうせママが言わないとしなかったでしょ!」まで言ってしまうと、口喧嘩に発展、しばらく険悪ムードに…。なんて経験、ありませんか? スクールカウンセラーなどの仕事で関わった子どもたちの声をまとめてみると、  

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