健康基礎知識

【素朴な疑問シリーズ】Q.「水痘」と「水ぼうそう」の違いは?


「水痘」は、いわゆる「水ぼうそう」のことで、違いはありません。水痘帯状疱疹ウイルスに初めて感染した人が罹患する疾患です。子どもの代表的な水疱性疾患で、9歳以下での発症が90%以上を占めると言われています。一度罹ると終生免疫ができ、二度と罹患することはありませんが、小児期に罹患せず成人したのち罹患する人も稀ではなくなりました。空気感染、飛沫感染、接触感染により広がります。

 

 

●水痘の予防方法は?
標準的には、生後1歳から水痘生ワクチンの接種を行います。定期接種として実施されています。予防接種を受けていても「水痘」に罹患発症してしまうことがありますが、明らかに軽症ですみます。

 


●水痘の症状は?
典型的な症例では、発疹の発現する前から発熱が認められ、感染から約2週間の潜伏期を経て、顔~体幹に発赤が生じ、2~3日の経過で一気に水疱化して頭皮を含め全身に広がります。発疹は紅斑(皮膚の表面が赤くなること)から始まり、水疱、膿疱(粘度のある液体が含まれる水疱)を経て痂皮化(かさぶたになること)して治癒するとされています。症状は個人差が大きく、水疱が数個で発熱なく経過する人もいれば、全身に多数の水疱が生じて高熱が続く人もいます。小児における重症化は、熱性痙攣、肺炎、気管支炎等の合併症によるものです。予防接種の定期化前は、我が国では年間100万人程度が発症し、4000人程度が入院、20人程度が死亡していると推定されていました。成人での「水痘」も稀に見られますが、成人に「水痘」が発症した場合、重症化するリスクが高いと言われています。

 


●水痘の治療方法は?
抗ウイルス剤の内服であり重症化を防ぎ有用ですが、水疱が一気に広がる前に内服開始することがポイントです。経過中に口の中にもたくさんの水疱ができ、痛みで水分が十分摂れないときは、補液が必要なこともあります。

 
【監修】堂面政俊先生 堂面醫院 院長
◆小児科専門医
◆麻酔科標榜医
◆認定産業医

<経歴>
国立大阪南病院麻酔科(厚生省職員)
近畿大学医学部麻酔科学教室
 (麻酔・ICU・ペインクリニック・大学教員)
広島大学医学部小児科学教室(一般小児科・小児ICU)
労働福祉事業団中国労災病院(NICU・小児科・救急部)
広島市立舟入病院(小児科)
公立世羅中央病院(小児科・内科・外科・脳外科ほか全科救急)
2002年より堂面醫院継承
◎厚生労働省「水痘」

(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/

  kekkaku-kansenshou/varicella/index.html)を加工して作成。
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