「トランプ関税の影響が想定以下」広島県内 製造業の景況感4期ぶりに改善 日銀短観

12/16(火) 12:02

日銀が発表した企業短期経済観測調査いわゆる「短観」で、広島県内の製造業の景気判断を示す指数は、4期ぶりに改善しました。

日銀の短観では3カ月ごとに景況感を調べていて、15日、広島支店が発表した12月の短観によりますと、広島県内企業の景気判断を示す指数は、製造業がプラス18ポイントと前回の調査に比べて5ポイント上回り、4期ぶりに改善しました。

業種別に見るとトランプ関税の影響でマイナスが続いていた「自動車」は、前回よりも30ポイント改善してプラス15ポイントでした。

要因としてはトランプ関税の影響による国内生産の減少が当初の予想ほど落ち込まなかったことや、円安の進行で輸出企業の業績改善が見込まれることなどが挙げられます。

一方、3カ月後の先行きを示す指数では為替動向の不透明感などから製造業全体でプラス15ポイントと現状より3ポイントの悪化する見通しです。