老舗料亭旅館リニューアルの施設「恋しき」を巡って予算流用 市長の給与減額議案 否決 広島・府中市

12/16(火) 19:03

広島県府中市で当初予算を別の事業に流用した問題をめぐり、小野申人市長が自らの給与を減額する議案を提出しましたが、否決されました。

この問題は、府中市が老舗の料亭旅館をリニューアルした施設「恋しき」を巡って、当初予算になかった旅費などを別の予算から流用していたことが明らかになったもので、市議会は昨年度の決算については不認定としました。

さらに、前の経済観光部長が市内で開かれた行事の経費が想定以上にかかったため、会場となったホテルに架空の請求書を作らせ、市が、およそ50万円を支払ったことも、その後発覚しました。

16日の市議会で小野市長は管理監督責任があるとして、来年1月の給与を半額にする議案を提出しましたが、議員からは「調査の中間報告も出ていない段階で給与減額の議案を出すのは市民への背信行為だ」などと反発が相次ぎ、否決。

また、小野市長に対する不信任決議案も出されましたが否決されました。

【府中市・小野申人 市長】
「(内部調査の)中間報告、あるいは最終報告をもって改めて(自身の責任などを)考えていきたいと思っております」