広島の川土手で息子を殺害した母親の裁判 検察が懲役8年を求刑「同情すべき点が多いとはいえない」 

12/11(木) 10:30

広島市の川土手で55歳の長男の首を絞めて殺害した罪に問われている80歳の母親に検察は懲役8年を求刑しました。

起訴状などによりますと、広島市中区の無職、清原和子被告(80)は、今年5月、広島市中区白島九軒町の川土手で55歳の長男の首をロープで締め付けるなどして窒息死させた罪に問われています。

10日の裁判で検察側は、アルコール依存症や記憶障がいなどを患っていた長男の生きる価値を否定し、被告人が独善的な判断で殺害したのは同情すべき点が多いとはいえないなどとして、懲役8年を求刑しました。

一方、弁護側は犯行当日、長男が「酒を飲みたい」と同じ言葉を繰り返し異常な行動をとる姿に絶望したことから楽にさせたいと考え、犯行に及び汲むべき事情があるなどとして、執行猶予付きの判決を求めました。

判決は今月17日に言い渡されます。