【広島あの日のきょう】老朽化した「お好み村」建て替え(1990年)ルーツは戦後、中央通りの屋台群

11/26(水) 17:46

「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。

今から35年前の1990年11月26日老朽化が進み建て替えが決まった「お好み村」の取り壊し作業が始まりました。

この日は午前8時ごろから、業者の人が、お好み村のネオンや看板を取り外す作業を始めました。

また、それぞれのお店の人たちは、仮店舗への移転のため、道具などを箱詰めにして運んでいました。

この建物に「お好み村」が誕生したのは1965年。
西新天地広場、現在のアリスガーデンで営業していたお好み焼きの屋台が立ち退きになり、対面に建てられた2階建てのプレハブ風店舗に移転し、新たに商売を始めたのです。

以来25年間、多くの人で賑わいましたが建物の老朽化が進んだことなどから鉄筋7階建てのビルに建て替えられることになりました。

【お好み村・古田正三郎村長(当時)】
「これを取り壊すのは、耐え難い、しのび難い、このまま置きたい、このままやりたい。でも、人命には、替えられんから私もこの度、思い切って、建て替えることに同意した」

新しいお好み村のビルは1992年1月にオープン。
生まれた当時と変わることのない味と活気、親しみやすい雰囲気で、地元の人だけでなく、多くの観光客で賑わう広島の一大名所となっています。

(メモ)
お好み村のルーツは戦後、1950年ごろの中央通りの屋台群。その後、東新天地広場にお好み屋台20軒余りが軒を並べ営業していました。そして1957年ごろ、そのお好み屋台の村に「お好み村」という名前が付けられ、大変な賑わいとなったようです。