初公判で「最低の行為です。まちがいありません」児童にわいせつ行為の元小学校教師 検察は追起訴を予定

10/7(火) 18:40

誰もいない教室で女子児童にわいせつな行為をした罪などに問われている元小学校教師の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。

「最低の行為です。まちがいありません」涙を流しながら一連の罪を認めた、広島市安佐南区の元小学校教師中島健夫被告。

起訴内容などによりますと、中島被告は、複数の女子児童に「体調管理」や「検温」と偽り、誰もいない教室に連れ込み、児童の目を手で覆ったうえで自分の下半身を露出。その様子を動画で撮影して児童ポルノを製造した罪などに問われています。

きょうの初公判で中島被告は起訴内容を認め、弁護側も事実を争わない方針です。

一方、検察側は、中島被告が、行為のようすを様々なアングルから撮影して児童ポルノを製造していたと指摘。「絶対に許せない」「厳重な処罰を望む」などとする被害児童の保護者の供述調書を読み上げました。

また、中島被告がほかの児童にも同様の行為をしていたとして、追起訴を予定しているということです。

【記者解説】
広島市教委によりますと、今回の中島被告の事件を巡っては、事件発覚前から複数の児童から学校に相談が寄せられていたといいます。
例えば「感情の起伏が激しく強い指導が行われてしんどい」といったものや、「女子が着替えている最中に教室に入ってくる」という相談もあったそうです。

しかし、学校からは「中島被告が担当する教室の朝の様子を見に行った」という対応にとどまっていました。その理由として学校が市教委に報告したのがこちらです。

「まさかあの先生が…」「そんなことはないだろう…」などといった「正常性バイアス」が働き確認していなかったことを挙げています。

また、「検温は児童自身が行う」「児童と教員が原則2人きりにならない」などという取り決めが徹底できていなかったとしています。

学校は再発防止策として着替えをする教室が外から見えないようにする「目張り」の設置や、定期的に児童へのアンケートを実施するとしています。