「保育士のなり手」どう確保?官民合同初めての協議会 志願者減少の中「養成校の役割」に期待

9/25(木) 18:50

育児の話題をお伝えする3940。保育士の「なり手不足」に歯止めをかけようと、きょう保育士を養成する学校と市などが初めて一堂に会し協議しました。

子どもたちの成長を支え・見守るこちらの保育施設。

共働き世帯に対応するため保育時間の延長するなどしていますが、いま「保育士」のなり手不足が問題視されています。

【段原みみょう保育園:岩槻由紀 園長】
「長い時間子どもたちをお預かりしている保護者のニーズにも合わせていってるその中で人出が足りないのは事実です」

10年以上のベテラン保育士もその変化を感じています。

【段原みみょう保育園:吉尾雪乃さん】
「やっぱり私が1年目の時に比べると、1クラスに入る先生というのは減ってきたりとか、あとは働く時間が短い方が増えた印象もあります。保育のやり方も昔とは変わってきていて、職員間の連携の取り方は工夫するようにしたり、密に連携をとるようにしています」

保育士を養成する2年制の短期大学は全国的に減っていて県内でも、短期大学が相次いで4年制へと移行。近い将来、保育士の供給不足が加速します。

一方で、県内の保育士の有効求人倍率は全国と比較しても例年高い傾向にあるため、更なる人手不足が懸念されています。

【向井記者】
「保育士の養成を担う短期大学の関係者、そして行政などが集まり保育士の人材確保に向けた話し合いが行われます」

初めて開かれた協議会は「広島文化学園大学」が主催したもので、広島市や幼稚園・保育園の園長などが参加。

「保育士」を志望する人が減っていることを受け、養成校への志願者を増やすことや免許を持っていながら保育士として働いていない、いわゆる「潜在保育士」の掘り起こしなどが今後の課題として挙げられました。

【広島文化学園大学保育学科:柞磨昭孝保育学科長】
「今後はそれぞれ園とか行政、養成校の持ち味を生かしながらそれが相乗効果につながるようにプランニングPCDAを回していくことが大切。今日がスタートでここからだと思います」

未来を担う子どもたちのために、学校・園・行政はまったなしの保育士不足にどう向き合っていくのか注目されます。