【広島あの日のきょう】原爆で壊滅した街並みをCGで再現(2010年)平和公園一帯はかつて繁華街だった

9/3(水) 18:38

「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。

今から15年前の2010年9月3日、原爆で壊滅した広島市の平和公園一帯の戦前の街並みをCGを使って再現した記録映画が完成し、試写会が行われました。

記録映画「ヒロシマからの伝言-原爆で失ったもの-」は、映像作家の田邊雅章さんらがおよそ3年かけて制作したものです。

映画館やカフェが立ち並び、繁華街だった旧中島地区の街並みを当時の住民からの聞き取りや資料写真をもとにCG映像で再現。原爆投下前と後の街並みや生活の変貌ぶりをおよそ1時間に渡って克明に描いています。

【観客は】
「よく再現されたと思うよ。本当は私は見たくなかった。観るたびに当時を思い出すからね」

【田邊雅章さん】
「私自身が生き残った。生き残った者の使命である。未来への遺言かなという位置づけと思っています」

この記録映画は、原爆資料館で一般公開されたほか、その後、国連NGO会議やコロンビア大学などで上映されました。