【広島あの日のきょう】巨大な被爆煙突、取り壊しへ(1987年)爆心地から2キロ 激しい爆風に耐える

7/9(水) 18:50

「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。

今から38年前の1987年7月9日広島市内にある被爆した巨大な煙突が取り壊されようとしていました。

高さ35メートルの巨大な煙突。
広島市中区吉島西にあったこの煙突は、関係者によると、今からおよそ100年前、大正時代の終りに製紙工場の煙突として建てられたものです。

直径は5メートル。爆心地から2キロメートルの位置にあったため激しい爆風にあいました。
年月とともに傷みも進み、煙突の先端部分の破片が周囲の住宅に落下するようになったため、取り壊されることになりました。

工事関係者がクレーン車を使って破片が外に散らばらないように慎重に煙突の中に削り落としていきました。

被爆した建物が消えていく中、被爆の実相を伝えるこの被爆煙突もまた時代の流れと共に取り壊されることになりました。