「モノづくり」もデジタルの時代 広島工業大学に「手軽に最新技術」を体感できるラボが誕生

5/28(水) 19:00

最新のデジタル技術に触れることができる施設が広島市に誕生し、きょう報道陣に公開されました。

【辰已麗キャスター】
「大学のキャンパス内に3Dプリンターがたくさん並んでいましてこういった立体的なものが手軽に簡単にできるんですね」

その名も「Hiroshima Making Hub」広島工業大学を運営する鶴学園が設立しました。

【ファブラボ・村上修二ラボ長】
「学生のみんなも興味をもってくれているかなと思います」
「やってみたら楽しいなとわーという声が聞こえるというか」

広島工業大学にある4つのラボのうち、中核を担う「ファブラボ」は3Dプリンターやレーザーカッターなど、最新の「デジタルものづくり機器」を備え学生だけでなく来年度以降、地域の人向けの利用も目指しています。

【辰已麗キャスター】
「こんにちは。よろしくお願いしますパソコンが並んでいますけど何ができるところなんですか?」
【ファブラボ学生スタッフ・井上裕太さん】
「これは3Dスキャナーと言って実際に人とかものをスキャンしてデータとしてこういう風に読み込むことができるものでして」
【辰已麗キャスター】
「これご自身の…?」
【ファブラボ学生スタッフ・井上裕太さん】
「僕です」
【辰已麗キャスター】
「確かにちょっと髪型とか似ている気がしますけど」

実際に体験をさせてもらうと、画面上に少しずつ立体的な姿が浮かびがあがってきました。

【辰已麗キャスター】
「だんだん外周がいまどれくらいなんですか割合でいったら…」
【ファブラボ学生スタッフ・井上裕太さん】
「あと本当に少しで終わると思います」
【辰已麗キャスター】
「1分くらいしか経っていないですよ」「写真とは違って裏面まであるのがすごいですね」

3Dスキャナーを使い髪型や表情までリアルなデータに。
3Dプリンターに送ると…

【辰已麗キャスター】
「できた?できた!できた!」「開けてもらってもいいですか?」

40分ほどで「データ」が「実物」に様変わりしました。

【辰已麗キャスター】
「1時間も経たずにこれができるってびっくりなんですけどすごいですね」
【ファブラボ学生スタッフ・井上裕太さん】
「簡単にできないと思っていたことがすぐできるようになることは学生としても楽しいことですしなかなか経験できないことだと思います」

外側のパーツをとると…精巧なつくりに驚きました。

「つくりたいものをつくるサポートの場に」!
「ファブラボ」を開設した背景にはこうした、ものづくりの楽しさに触れてもらうことで、世代を問わず「理系離れ」に歯止めをかけたい狙いがあります。

【ファブラボ・村上修二ラボ長】
「ものづくりの原点ってものができたときの喜びなんですね」「身近なものづくりの楽しさを味わっていただきたい。そこから理系を目指す若い人たちが増えていくんじゃないかなと思います」

最新のデジタル技術を「自分事」として活用できる場になりそうです。

【スタジオで完成した製品を披露】

VTRでも登場しましたが、私3Dプリンターでつくっていただき、スタジオに用意しました。

この他にもプラスチック製のストラップであったり、木のスプーンへの印字であったりデータを送るだけで手軽に数分でできるんです。

ラボに到着したときには聞きなじみのない機械の音が至る所で鳴っていて、デジタル技術ってなんだか難しそうだなと思っていたんですが、ものづくりって楽しいなということを感じました。