海を大切にして井口産アサリをもっと食べたい! ひろしま海の森づくりプロジェクト

5/29(木) 18:29

TSSでは、「ひろしま海の森づくりプロジェクト」と題し、これまで藻場の再生など豊かな海を取り戻す活動に取り組んできました。
今回は子どもたちがアサリについて学びました。

広島市西区商工センターの干潟に集まったおよそ50人の親子…。

【参加者】
「この下にアサリがいる…あ!カニカニカニ!」
「モクズガニ!」
「イタイイタイ!」

この場所で育てられているのは「あさみちゃん」というかわいらしいブランド名の「アサリ」
身が黄色いのが特徴で井口漁協は20年ほど前から生産に力をいれてきました。

また、アサリとともにワカメの生産もしていますが、近年は海の環境の変化を特に感じているといいます。

【井口漁協 波田輝明 組合長】
「(アサリを食べる)ナルトビエイも秋に海水温が下がったら南の方に帰っていっていた。それが、海水温が下がらないから、いつまでもいて、その間ずっと食べるので、段々減っていった。ワカメは例年11月20日頃に種付け、赤ちゃんをつけて海に出していたが、ここ10年くらいで海水温が下がらず、どんどん遅れてきて去年が12月15日だった。一言では原因は言い表せないものかもしれないが、環境が大きく影響していることは確かで、もっともっとこれから不安が増してくるんじゃないかと思う」

そうした中、地元企業などと連携して行われた今回のイベント。
広島県内の小学校や中学校に通う子どもと親、およそ50人が参加しアサリの生態や少なくなっている原因など、現状に真剣な表情で耳を傾けます。

そして、干潟に降りるとエイやチヌからアサリを守る食害防止用ネットの重みなどを手で感じ、アサリを堀る作業を体験しました。

【参加者は】
「優しくガリガリ…ガリガリ…」
Q:初めて知ったことは
「こんな道具で掘るなんて」
【参加者は】
「干潟なんて来ることないので、小さいときに体験で身に着けて将来役立てて地球を守るとか環境を守るとか考えてくれたらいい」
「アサリの砂はどこから入ってくる?」

【井口漁協 波田輝明 組合長】
「ここの殻の周りに砂が入っているだけなんですよ。お腹の中に食べているわけじゃない」

海が好きで、アサリのことを深く知りたいと今回参加した柳田さん…。

【中学1年 柳田昴秀さん】
「アサリを掘って獲ることとか、アサリの害になる生物のこととかを友達とかに伝えていきたい」

井口産アサリはまだ収穫量が少ないため広島市内のレストランでしか味わうことができませんが、いずれ県内に流通させたいということです。