増加する海外からの訪日客 ビーガンの「凄腕」シェフが広島で驚きの味を披露 多様な食のニーズに対応

5/30(金) 17:42

増加する海外からの訪日客など、多様な食のニーズに理解を深めようと、「凄腕」のシェフが広島市で学生たちに腕を振るいました。
【野川キャスター】
「大学にある調理室に来ています。実習授業が行われているのでのぞいてみましょう。
指導をするシェフと学生たちの姿があります。実はあのシェフ、世界で評価されているシェフなんです」

東京で「ビーガン」向けのレストランをオープンし、世界的なレストラン情報サイトで1位に輝いた楠本勝三シェフ。比治山大学で「ビーガン料理」に特化した講義をしました。

【楠本勝三シェフ】
「これは卵を使っていないマヨネーズです。何が重要かというと卵の代わりが何かということを考えるんです」

「ビーガン」とは肉や魚だけでなく、卵、乳製品といった動物性の食品などを「一切」食べない「完全菜食者」のことを指します。
宗教や動物愛護、環境保護など、様々な背景もあります。
サクサクの「カツ」が乗った「カツカレー」もビーガン料理です。

【野川キャスター】
「カツのサクサク感がありますね。おいしいですね。カレーもしっかりコクがあって」

見た目でも味でも言われないとわかりません。

【楠本勝三シェフ・野川キャスター】
「すべて野菜でできたカツになりますし、カレーのソースも出汁も動物性のものは一切使っていないものになります」
「つまり、カツカレーですけど、お肉は一切入っていないということになりますね」
「そうですね」
「え!!!」

日ごろ「食と健康」について学ぶ学生たちも「ビーガン料理」が宗教や考え方によるものだけでなく、ちょっとしたひと工夫で「美味しく」「楽しめる」と実感できた様子でした。

【学生は】
「ビーガン料理を自分がつくったりすることで、アレルギー対応とか色んなものに対応できると思うので、いい機会だったなと思いました」

多くの外国人観光客が訪れる広島にとって、誰もが満足できる「食」の必要性は高まりを見せています。

<スタジオ>
【コメンテーター:叡啓大学・保井俊之教授】
「ビーガン対応のアプリで紹介のレストランというのも使ってます」
【コメンテーター:元カープ・山内泰幸さん】
「(アレルギー対応など)そういったところをやっていくと広島でも一番のお店になる可能性もあるし、いろんな工夫やってるうちにいろんなアイディアが、もしかしていろんなとこで浮かんでくる可能性もありますよね」