被害男性は男女グループとSNSでやり取り重ねたか 広島・府中町殺人事件から1カ月 犯人逮捕に至らず

5/12(月) 17:29

府中町の公園で男性が殺害された事件は発生から1カ月が経ちました。
被害者の男性は犯行に関与したとみられる男女グループの一部と、SNSでやり取りを重ねていたとみられることが新たにわかりました。

【向井記者】
「警察が現場近くの家を1軒1軒回っています」

事件発生から12日で1カ月…警察は現場周辺で”戸別訪問”を行い、住民への注意喚起とともに、情報提供を求めました。

【訪問された男性】
「府中町は安全で安心なまちというふうに、わたしだけでなくて住んでいる人たちみんな思っていた。どうして府中町で起きたのかというのが知りたいというふうに思うのが一番ですね」

先月12日、水分峡(みくまりきょう)森林公園で東京都練馬区の会社員里見誠さん(52)が頭などを殴られ殺害されましたが、犯人逮捕には至っていません。

捜査関係者によりますと犯行に関与したとみられる若い男女グループの一部は、里見さんとSNSでやり取りを重ねていたとみられることが新たにわかりました。

警察にはこれまでにおよそ50件の情報が寄せられていて、警察が事件との関連を調べています。

一方、近くの小学校では保護者や警察官が見守る中での登校が続いています。

【保護者は】
「まだ(犯人が)捕まらないので早く捕まってほしい(付き添いは)まだ当分続きます」

■「リレー捜査」でグループ特定進める

事件から1カ月。若い男女グループと里見さんの動きが少しずつわかってきました。
里見さんは新幹線で移動しました。一人で東京駅から出発して、広島駅に到着をしたということです。その後、県内でこの若い男女グループと合流をして現場に向かったとみられています。

そして、事件が発生したのが午後10時頃。公園の利用者から「もめている複数の声が聞こえた」という通報があったということです。里見さんとグループとの間で、現場で何らかのトラブルがあったとみられています。

事件の後、グループは市街地方面へと逃走したとみられています。
犯行そのものの目撃情報がない中で、警察は、防犯カメラなどの「リレー捜査」でグループの特定を現在進めています。