“関係ない”と思っていませんか?産後うつは誰にでも起こりうる症状です

こんな症状を感じたら、早めにパートナーや家族に相談し、専門機関に相談しましょう。

- わけもなく涙が出る
- 感情の起伏が激しい
- 食欲がない
- 疲れているのに眠れない
- うまくできない自分を責めてしまう
- 赤ちゃんがかわいいと思えない
マタニティーブルーと産後うつ
出産は全治3ヶ月の重症と同等の心身のダメージを伴うと言われており、治療ではなく「休養」によってしか回復できません。退院後しばらくは赤ちゃんのお世話以外何もできない状態が続くことを理解し、無理をしない生活を心がけましょう。
産後に気持ちが不安定になる状態を「マタニティーブルー」と呼んだりしますが、これは出産後の女性の30%から50%に現れます。ホルモンの分泌の急激な変化、生活環境の激変によるストレスなどが原因で、身体的な負担を考えればマタニティーブルーが全くない、という方がおかしいとも言えるでしょう。このような症状が強く、赤ちゃんとの生活に支障をきたすほどの状態になった場合、それは産後うつである可能性が高いです。
男性にも、産後うつがあります
日本では、女性の約15%、男性も13%が産後うつを経験すると言われています。特に男性は出産後3〜6ヶ月で発症することが多く、仕事や育児の責任感からくるストレスが原因とされています。男性も「自分もつらい」と気づいた時は、我慢せず支援を求めましょう。

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産後はホルモンの台風
出産後は、さまざまなホルモンが急激に変動します。ドーパミンやオキシトシン、コルチゾールなどが心身に影響を与えます。周囲はママの不安定さを「気のせい」とせず、寄り添うことが大切です。
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乳幼児期の関わりは一生の基礎
授乳や離乳などを通して赤ちゃんは少しずつ「自分」という存在に気づきます。この時期の親子関係、特に愛着形成(アタッチメント)は、将来の心身の健康に大きく影響することが心理学的にも明らかになっています。
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がんばるパートナーを応援します!
「もっと働かないと」と思いがちなパパこそ、今目の前にいる家族とどう向き合うかが大切です。育休制度を積極的に活用し、育児に関わることで、子どものメンタルリスクが軽減されることも報告されています。