2016年から、8月11日が「山の日」=祝日となることが決まりましたね。「祝日」が増えると聞いて「やったー!」と喜んだ方も多いのではないでしょうか?私もその一人。ただ、私の場合、単に「祝日が増えるから」という理由だけではありません。私事ですが、私が気象に興味を持ったきっかけは、子供のころから「山登り」が好きで、自分で天気図を書いて、山の天気を自分なりに予想していたからなのです。特に高い山の天気は平地(町)の天気とは全く違い、自分で天気を判断しなくてはならない事も多かったので、嫌でも?気象の知識を持たなくてはなりませんでした。ですから、山での気象遭難事故のニュースを聞くたびに、他人事とは思えず、天気の急変を察知して、何とか遭難しないですまなかったのだろうかと思うのです。最近は、高齢者の登山ブームもあって、高齢者の気象遭難が増えているようです。“山の天気を甘く見ない”。登山者の鉄則です。「山の日」ができることによって、“山の天気”にもっと目を向けてもらえればいいな、と思います。新しい祝日「山の日」が素晴らしい祝日になりますように!ただ祝日が増えることで、祝日の天気予測が増え、気象予報士の責任度が増しそうですが…。 (やまもと たけひろ)