日本初の女性総理が誕生した2025年。いま全国で、自ら道を切り開く女性起業家が増えています。今週は女性起業家大集合SP後編。中国地方で奮闘する女性たちの「経営の本質」に迫ります。資金ゼロから結婚式場を立ち上げた起業家、家庭と仕事を両立しながら事業を続けるママ経営者、専業主婦から家業を継いだ経営者…。さまざまな“逆境”を乗り越えてきた彼女たちの強さとしなやかさとは?
「異例の転身!私はこうして起業した!」「私の逆境逆転劇」「起業家・経営者たちの休日」「仕事で見せる私の背中」などをトークテーマに女性起業家たちのそ~だったのか!に迫ります。


「あね体質改善」IINヘルスコーチの堀江由美さん。看護師時代、1000人以上に健康指導を行ってきましたが、病院に戻ってくる人が多いことに、もどかしさを感じていました。海外生活の経験から、病気になって治療するのではなく、病気にならない体づくりの大切さを学び、予防医学を伝えるため、ヘルスコーチに転身したのです。
稲を育てる農業用の土をつくっている「株式会社ナガタ」の永田数子さん。創業者の義理の父と夫を亡くし、一大決心して専業主婦から社長に転身しました。しかし、周りからは不安の声が。そこで、夫の葬儀の時、「自分のデビュー戦だ」と気合いを入れてあいさつしたことで、社長として認められたのです。


結婚式場を運営する「株式会社サムシングフォー」の岸本裕子さん。起業時に資金がなく、銀行から融資を受けましたが、担当者から「返済能力がない」と見られ、その態度に腹を立てていました。しかし1年後、決算が予測していた数字を大きく上回っていたことで、担当者が頭を下げてくれ、「今の金利は高すぎる」と、借り換えまでしてくれたのです。
2人の小学生を持つ「ママトリコ」の中原佳子さん。夏休み中の子供の予定や自分の仕事のスケジュールを夫に相談したところ、当事者意識がない夫の態度に腹を立てた中原さん。そこで、夏休み前に夫婦で会議を開き、家族全員のスケジュールを書き出し、「見える化」。夫も当事者意識を持って協力し合えたことで、夏休みを無事に乗り越えたのです。


痩身サロン「リシャイン」を経営している久保順子さん。仕事が多忙な中での休日の過ごし方は「爆買い」。試着して「いいな」と思った服は、値札を見ずに買うことで、ストレスを発散しているのです。
リボン作家として起業した「couleur+♡」の光村優子さん。休日は「食べ歩き」をして、五感を鍛えているとのこと。おいしいものを食べて幸せな気持ちになり、店内のインテリアを眺めたり、店内に流れる音楽を聞いたりすることで、疲れが解きほぐされ、ハンドメイドリボンの新作のインスピレーション受けているのです。


健康食品の開発とピラティススタジオを運営している「株式会社ODEKO」の川﨑真菜美さん。スタッフを雇って仕事を始めた時、接客や顧客管理などができないスタッフに「なぜできないのか」と責めていました。ある時、「みんな、あなたみたいにできるわけじゃない」と言われたことが大きな転機となり、スタッフの可能性を信じる大切さを学び、経営者としてスタッフの環境づくりを大切にしているのです。
保育園と児童発達支援センターを起業した「株式会社 紬」の岡田直美さん。リーダーシップをとるには、誰よりも知識が豊かで、職員の質問には何でも答えられることを大事にしています。そのために、率先して研修や講義に参加していたところ、職員も率先して参加してくれるようになったのです。職員一人一人の専門性も上がり、それを子供たちに還元することで、いい循環になっているのです。