そ~だったのかンパニー

提供:中国電力

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今週の紹介カンパニー
紹介企業

有限会社 トム

有限会社 トム(島根県)

小さな町から世界へ!食べられる花の挑戦
皆さんは「エディブルフラワー」をご存知でしょうか?彩りだけでなく、人の心まで華やかにする“食べられる花”です。舞台は島根県・奥出雲町。人口わずか1万人の町から、世界へ羽ばたいた花の物語が始まります。周囲から「売れるはずがない」と言われながらも、“お花で人を笑顔にしたい”と夢を追い続けた若き社長。その挑戦の裏には、ある大胆な決断と未来を見据えた戦略が隠されていました。今回は、小さな町から世界を彩るカンパニーのそ~だったのか!に迫ります。

そーだったのかポイント1

放送内容写真

エディブルフラワーの認知度向上のための戦略

食べられる花・エディブルフラワーを育てている「トム」。ビオラ・カーネーション・バラなど6種類の花を年間200万枚出荷しています。1980年代、アメリカのハーブ農家が栽培を始めたことがきっかけで、彩り豊かな花が「食材」として注目され始めました。しかし、日本には観賞用の花を食べる文化がなく、売り上げは思うように伸びなかったのです。そこで、カンパニーは認知度を上げるため、全国の生産者たちと手を取り合い、エディブルフラワー協会を発足。シェフやパティシエなどを招いたイベントを全国各地で開催しました。その結果、少しずつ認知は広まり、仲間や消費者の輪が広がっていきました。さらに、SNS時代の到来が追い風となり、映える写真が流行した2016年ごろ、料理やスイーツを華やかに彩るエディブルフラワーは、飲食店に急速に広がったのです。

そーだったのかポイント2

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エディブルフラワーの可能性を広げるための戦略

エディブルフラワーの弱点は花の命の短さ。わずか1日でしおれてしまう花の劣化を防ぐため、カンパニーはドライ加工の技術を使って「ドライエディブルフラワー」をつくったのです。摘んだ花を高温の板が入ったケースでプレスすることで、乾燥しても色鮮やかさを保てるように。賞味期限を1年に延ばしたのです。長期保存が可能になったことで、多くの料理人から注目され、全国のスイーツ店に広まっていきました。さらに、カンパニーは海外市場に乗り出すことに。フランスで評価されると、世界各国へと広まり、今では売り上げの4割が海外市場となっているのです。そんな中、生産が追いつかなくなったカンパニーは地元・奥出雲の女性たちに協力を依頼。苗を植えたプランターと専用の乾燥機を預け、水やりや収穫、ドライ加工を委託。今では地域の人たちによる生産量が全体の9割を占めているのです。

あなたの町のご当地かンパニー大募集!