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株式会社 シーライフ
【所在地】島根県浜田市原井町
株式会社 シーライフ(島根県)
今回は、島根県浜田市の水産加工製造カンパニー「株式会社シーライフ」が登場。
2006年に創業したカンパニーは、浜田の「どんちっち」ブランドをもっと盛り上げようと起業。「どんちっち」とは、浜田で獲れた良質の魚３種ノドグロ・カレイ・アジのこと。
当初は干物製造だけでしたが、販売量減少を受け、「どんちっち」を使った缶詰製造も開始。今年、ギフト大賞の島根県賞も受賞し、「どんちっち」の知名度も上がっています。こだわったのは、地元浜田の総力を結集した自社製造の缶詰作り。今回はオール浜田で作られたどんちっち缶詰開発のそ～だったのかに迫ります。
ブランド魚｢どんちっち｣缶詰の開発マル秘話
浜田市のブランド魚「どんちっち」を使った水産加工品を製造しているカンパニー。「どんちっち」とは浜田港で水揚げされたアジ・ノドグロ・カレイの中から、漁獲時期や大きさなどの規格をクリアした良質な魚。しかしブランド化された当初、「どんちっち」の商品は鮮魚と干物しかありませんでした。そこで、お土産の種類を増やそうと、２０１６年、新鮮な「どんちっち」を使った缶詰を自社で製造することを決意！地元の水産技術センターの協力をあおぎ、技術を習得していきました。製造の中で苦労したのが缶詰を密閉する作業。これが不十分だと、中身が腐敗してガスがたまり、缶が破裂してしまうのです。その調整がとても難しく、約１年かけて完成。2020年には日本ギフト大賞・島根賞を受賞する、大人気商品となったのです！
缶詰製造で広がる新たなつながり
カンパニーが「どんちっち」の缶詰製造をはじめたことで新たな依頼が入ってきました。それは、島根県にあるチョウザメの卵のキャビアを養殖している会社から、キャビアを取った後のチョウザメの身をもっと他に利用できないかという相談。白身魚のようにあっさりしているチョウザメの身の特徴を活かし、オイルと塩の２種類の缶詰を製造。2021年１月の発売も決定しました。また、カンパニーにはアナゴやトビウオを使ったキャットフードの試作品の依頼のほか、缶詰づくりの問い合わせも少しずつ増えてきています。カンパニーが「どんちっち」のＰＲのために始めた缶詰製造は、地域で意外な広がりを見せているのです。
