そ~だったのかンパニー

提供:中国電力

過去紹介した企業のおさらい

今週の紹介カンパニー
紹介企業

株式会社 フランウッド

【所在地】岡山県津山市総社

株式会社 フランウッド(岡山県)

今回は、外装用のスギやヒノキを堅く、重く、美しくするという驚きの技術を実現した岡山県のカンパニー「フランウッド」が登場!植林されたにもかかわらず、使われることなく山で放置されている木々を救いたい!そこでカンパニーは、トウモロコシやサトウキビなどの植物を原料にしたフラン水と呼ばれる特別な液体に注目。フラン水をしみ込ませることで堅く、重く、深みのある美しい茶褐色に。2022年に実用化すると多くの建築家の心をつかみ、全国で採用されるように。今回は放置された日本の木々に新たな命を吹き込むカンパニーのそ~だったのか!に迫ります。

そーだったのかポイント1

放送内容写真

新しい価値を持つ木材に生まれ変わる画期的技術

海外では外壁やウッドデッキなど屋外で使われる木材の価値が高いとされ、スギやヒノキの特徴である軽さとやわらかさは外装用としては欠点とされてしまいます。それらを新しい価値を持つ木材へと生まれ変わらせているのが「フランウッド」です。一般的に、木材の耐久性を高めるためには、石油系の薬剤を混ぜたり、高温で乾燥させたりといった処理を施します。ただ、そうした木材は見た目が人工的になり、木の風合いや手触りが損なわれるのです。そこで、カンパニーの創業者・小原さんは、特別な液体「フラン水」を木の中に染み込ませ、熱を加えて特殊な処理を行うことで、重く・かたく・美しいフランウッドに生まれ変わらせました。さらに、一本一本違う木の個性を相手に試行錯誤すること3年、ついにフランウッドの実用化にも成功したのです。

そーだったのかポイント2

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建築のプロの心を掴むフランウッドの魅力

スギやヒノキをフランウッドにすることで、耐久性能はウッドデッキの王様と呼ばれるイペと比べてもほとんど遜色がなく、色は高級家具に使われるチークやウォールナットなどの銘木を思わせる深みのある美しい茶褐色に生まれ変わるのです。フランウッドの強さは実験で確かめられていて、野外で土に埋めて長期間放置しても、処理をしていない木材に比べると朽ちることなく、シロアリにもほとんど食べられませんでした。こうした試験の結果、木材の耐久性を評価するヨーロッパの規格ではフランウッドは25年以上使えると認定。その性能と美しさは、多くの建築家たちの心を掴み、世界的建築家・隈研吾さんが設計を手がけた東京藝術大学の国際交流棟では、軒やデッキにフランウッドが使われているのです。

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