KOBASHI HOLDINGS 株式会社(岡山県)
今回は「地球を耕す」という壮大なビジョンの元、環境問題に取り組む岡山県の農業機械メーカー「コバシホールディングス」が登場!1910年にクワなどを作る鍛冶屋として創業。その後、農機具を次々と開発し110年以上にわたり日本の農業を支えてきたカンパニー。しかし、農機具の開発だけでは次の100年を生き抜けない。そこで「地球を耕す」という壮大な目標の元、スタートアップ企業の支援に乗り出した。そして生まれたのが1日でゴミを分解する画期的な処理ボックス!その無限の可能性とは?今回は新たな分野へ挑戦する農業機械メーカーのそ~だったのか!に迫ります。
1910年にクワなどをつくる鍛冶屋として創業し、110年以上に渡り、日本の農業を支える技術を生み出し、その作業を効率化してきました。例えば、田畑を耕す耕うん機の「爪」は使用し続けると摩耗し交換が必要となります。そこでカンパニーは鍛冶屋時代から培った加工技術を生かし、他社製品よりも耐久性を大幅に向上。その結果、1年に1回必要だった交換が3年に1回となり、農家の負担を大きく軽減させたのです。さらに、田んぼの水をせき止める「あぜ」づくり。これまでは機械が入らない部分は手作業が必要でした。そこで、コンピューター式のセンサーを導入することで、コーナーギリギリまで機械作業が可能となり、農作業の効率化を実現。カンパニーは「耕うん機の爪」と「作業機」の両方を製造する国内唯一のメーカーとして、国内トップクラスのシェアを誇っているのです。
農業従事者の減少により、農機具の開発だけでは次の100年を生き抜けないと考えたカンパニー。そこで、「地球を耕す」という壮大な目標を掲げ、農業の枠を超えた事業に着手します。それは、社会や環境に変革をもたらすため、スタートアップ企業を支援するというもの。自社で持つ「技術」と「経験」を提供し、地球規模の課題を解決できる企業をサポートするのです。出会ったのは北海道のスタートアップ企業「komham」。独自開発した微生物群コムハムは、生ゴミをわずか1日で高速分解するという画期的な技術で、カンパニーは、このコムハム菌を使ったゴミ処理ボックスの開発と量産化を支援。その内部には、生ゴミが効率よく混ざるよう特別な形状の爪を設置。ここに、カンパニーの耕うん機の「爪」の技術を取り入れました。現在、このゴミ処理ボックスは、環境問題の解決に取り組む全国の自治体や企業に採用されているのです。