そ~だったのかンパニー

提供:中国電力

過去紹介した企業のおさらい

今週の紹介カンパニー
紹介企業

株式会社 光文堂

【所在地】広島県呉市川尻町東

株式会社 光文堂(広島県)

守るだけじゃ守れない、伝統筆の大逆転!
かつて“想い”を伝える道具だった筆。その伝統を150年以上守ってきた広島県呉市の老舗筆工房「光文堂」は、筆離れが進む中で大きな岐路に立たされます。書くための筆から“記憶”に残る筆へ——。大胆な発想転換で挑んだのは、素材も届け方もまったく違う新たな筆作り。そこには人を笑顔にする力がありました。苦悩と決断の末にたどり着いた、まさかの販売戦略とは?伝統を未来へつなぐ筆工房のそ~だったのか!に迫ります。

そーだったのかポイント1

放送内容写真

伝統的な筆づくりの技術で新事業

古くから筆の産地として知られる呉市川尻町で、150年以上にわたり、筆をつくり続けてきた「光文堂」。1970年代後半、筆記用具の多様化が進み、伝統の筆は次第に売れなくなっていきました。そんな危機感が高まる中、1978年、カンパニーに胎毛筆の製作依頼が舞い込んだのです。胎毛筆は、生まれてから一度も切っていない赤ちゃんの髪の毛でつくる特別な筆で、古くから、健やかな成長と頭脳明晰を願い、子どもの誕生を祝う記念品としてつくられてきました。毛の量は限られており、やり直しのきかない中で、筆づくりの技術を応用してつくり上げたその一本を依頼者へ届けると、「生涯の記念になる」と喜んでもらえたのです。カンパニーは「これは多くの人に求められる」と確信し、「赤ちゃん筆」の事業化に踏み出したのです。

そーだったのかポイント2

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進化し続ける老舗筆カンパニー

カンパニーはまず、赤ちゃん筆を知ってもらうため、地域の母親たちが集まるクリーニングチェーンに赤ちゃん筆のポスターを掲示してもらうことにしました。クリーニング店は、衣類を「預ける」「受け取る」という二度の来店があるため、自然と目に留まりやすかったのです。さらに、髪を切って、その場で注文できる理容室は、最適な注文窓口になると考え、協力を得るために広島県内の理容組合をまわったのです。10年以上の歳月をかけて理容室の輪を広げ、今では全国4万店以上が取り扱い窓口となり、これまでに手がけてきた赤ちゃん筆は100万本以上になっているのです。その後、理容室のつながりからウィッグづくりに着手。低コストで精度が高い独自技術によって実現した低価格のウィッグは、気軽に手に取れると人気に。さらに、ペットの毛でつくる「ペット筆」にも取り組むなど、進化を続けているのです。

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