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2018年01月05日(金)
「嘔吐下痢症」に注意! 〜ノロウイルスなどの 感染性胃腸炎
冬になると増えてくる「嘔吐下痢症」とも言われる「感染性胃腸炎」。主に、ウイルス性と細菌性に大きく分かれ、原因となるウイルスや細菌の種類も様々ですが、発症率も高く耳にする機会も多い「ノロウイルス」「ロタウイルス」とその症状、対応について、きだに小児科の木谷和夫先生に聞きました。

ノロウイルスとロタウイルスの違い
 風邪の原因でもあるウイルスの種類は様々。そのウイルスが気管を攻撃すれば風邪の症状が出て、胃を攻撃すれば吐き気が、腸を攻撃すれば下痢の症状が現れます。胃腸にくるものとしては、夏風邪に多い「アデノウイルス」「エンテロウイルス」などもありますが、代表的なものが「ノロウイルス」と「ロタウイルス」。
 「ノロウイルス」と「ロタウイルス」の大きな違いは以下の通りです。
 表を見てわかるように、ロタは主に5歳までの乳幼児がかかり抗体ができますが、ノロは全年齢が発症し抗体もできません。小学生の子どもも注意する必要があります。

予防と対応〜消毒には次亜塩素酸ナトリウムが有効
 ノロウイルスは、「小球形ウイルス」と呼ばれる非常に小さなウイルスです。生命力が大変強く、排泄物内のウイルスが下水処理され川から海に流れ出ても生き続け、魚介類の体内で生き続けると言われます。
 石鹸での丁寧な手洗いが有効なのは、石鹸でウイルスが殺せるからではなく、指紋の隙間に入っているような小さなウイルスまで洗い流すことができるからです。帰宅後、排便後、食事前は特にしっかり手洗いしましょう。
 食品からの感染を防ぐためには、清潔な手や調理器具で行うことが大切。調理器具の消毒は、熱湯または次亜塩素酸ナトリウムが有効です。生の貝などの加熱は、85℃以上1分間以上の加熱が望ましいと言われています。
 ヒトからヒトの感染は、主に嘔吐物や排便からです。処理するときは、マスクや手袋を着用し、拭き取った雑巾やタオルはビニール袋に密封して破棄しましょう。カーペットや寝具などは、ハイターなどを薄めて消毒するのが望ましいです。嘔吐物がカーペットの隙間に染み込み、後日乾燥して細かい粒子となって飛散したものが感染源になったケースもあります。
 また便からの感染を防ぐため、排便後は必ず便座の蓋を閉めるようにしましょう。
広島県予防対策リーフレットより

症状と治療〜水分補給に気を付けてウイルスを体外に排出
 嘔吐は1〜3日、下痢は1 週間程度で収まるのが一般的です。特効薬はなく、整腸剤・制吐剤の処方による対症療法となります。ウイルスを体外に排出しなければなりませんので、基本的に下痢止めは出しません。ひどい脱水症状を起こしている場合は輸液を行う場合もあります。
 ロタウイルスは脳症などの命に関わる合併症を引き起こす恐れがありますが、ノロウイルスは脱水症状に対応できる先進国では死に至ることはほぼありません。抵抗力の弱い乳児や高齢者などは脱水症状や吐物の窒息や誤嚥性肺炎などで重症化することがあるので、家族にいる場合は特に感染に気を付けましょう。
 吐き気がひどく、「水を飲ませるとまた吐いてしまうから」と言われることもありますが、少量ずつでも水分補給は必要。水、アルカリイオン飲料などでも良いですが、当院では、整腸作用があり、果糖の補給もできるリンゴジュースをお勧めしています。

木谷 和夫(きだに・かずお)

きだに小児科 院長
昭和55年 鳥取大学医学部卒業
広島大学小児科学教室、広島総合病院小児科、倉敷中央病院小児科、中国労災病院小児科、その後広島総合病院勤務後、平成12年10月開業

きだに小児科
広島市佐伯区五日市1-3-14
082-925-6611

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