2009.10.09(金)  【とちぎ~ゼ★いわむらかずお えほんの丘美術館】

読書の秋☆

今回の「とちぎ~ゼ」は、「絵本」と、
その絵本ゆかりの場所(もちろん栃木です!)を紹介します。

先日、栃木の実家に帰省し、
気になっていた「えほんの丘美術館」に行くことができました。

写真の絵本、ご存知ありませんか?
読んだことはなくても、かわいらしいネズミの絵に見覚えがあるという方が
多いと思います。

「いわむらかずお」さんの、「14ひきのあさごはん」♪

「いわむらかずお」さんは、絵本作家としてデビューした5年後の1975年に、
栃木県の益子(ましこ)にアトリエを構えました。
そして、そこでの自然や生き物との出会いから、
この「14ひきシリーズ」が生まれたのです!

その後、自然への思いが深まり続けたいわむらさんは、1998年に、
栃木県の馬頭町(現在の那珂川町)に、この「えほんの丘美術館」を作りました。

ここには、「14ひきシリーズ」の絵本で見た、そのままの自然が広がっています。
いえ、この自然が絵本に描かれている・・・というのが正しいのでしょうか。
雑木林あり、池あり、田んぼあり、畑あり、農場あり。

娘は、この「えほんの丘」に咲いていた「ホタルブクロ」の花を見て、
「とっくん(14ひきシリーズの末っ子ネズミ)も見てるよね?」と
ワクワクしていました。

絵本で見た世界が現実に目の前に広がり、
手で触ったり、においを感じたりすることができる・・・。
そのときの感動は、人生の素晴らしい宝物になるのではないかと思います。

広島に戻り、以前にも増して嬉しそうに「14ひきのあさごはん」を読みながら、
自分も「15ひき目」として仲間入りしたつもりでいる娘を見ていると、
そう感じずにはいられません。

残念ながら、今は、こういった自然に触れ合う機会は、
作ろうとしなければ難しくなってきていますよね。
いわむらさんは、自らがつくった「えほんの丘」で、絵本と自然とのつながり、
そこから広がる子ども達の体験を、応援していらっしゃいます。

季節ごとに子ども達が集まっては、
実際に畑で野菜を収穫したり、ハチミツを取ったり、池の観察会をしたり・・・。

また、ここにはもちろん「美術館」もあり、
中では作品展や企画などが催されています。
「いわむらかずお」さんご自身が、絵本を朗読する会が行われることも
あるとか!!なんてぜいたくなのでしょう。

近くに住む皆さんがうらやましいです!!
栃木にお出かけになる機会があれば、ぜひ「えほんの丘」をのぞいてみて下さい!

絵本で見た世界を、自分の生活の中で見つけてみる・・・。
私も、この秋は、身近でもそんなことをしてみたいなと、思っています。


いわむらかずお えほんの丘美術館
住所:栃木県那須郡那珂川町小砂3097
電話:0287-92-5514