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2018年12月20日(木)
けん玉ってカッコイイ! けん玉発祥の地・廿日市でけん玉名人を訪ねる
 どうして廿日市がけん玉発祥の地と言われるのか、皆さんは知っていますか?
 今回は廿日市でけん玉遊びの普及活動に長く携わって来られたけん玉名人の砂原宏幸さんをお訪ねし、けん玉の歴史やその魅力、けん玉名人と呼ばれるようになったキッカケなどのお話を聞きました。

けん玉が廿日市発祥と言われる理由
 南は海に、北は山に囲まれた自然豊かな廿日市市。
 廿日市は佐伯、吉和方面からの木材集積地として木材加工業が盛んな町です。かつては至るところに製材屋やしゃもじを作る工場があったそうです。
「私の家の近くにも二つくらいしゃもじを作る工場がありましたよ」(砂原さん)
 
 けん玉に似た遊具は世界中にあります。この遊具を改良し、現在のけん玉の原型『日月ボール』を考案したのが江草濱次さんという呉市の方でした。
 第一次世界大戦終了後、江草さんは廿日市の木材加工技術に着目し、江草さんの依頼を受けて本郷木工が日月ボールの製造を開始したことから廿日市でのけん玉の歴史はスタートしています。日月ボールの製造は1921年開始ですから、わずか100年前のことなんですね!

廿日市市総合健康福祉センター・あいプラザ前のけん玉オブジェ。

けん玉は赤い玉と決まっていた?
 100年前のけん玉「日月ボール」は太陽を連想させる赤い玉と、三日月に例えた皿が付いています。現在のけん玉と違い、片方の皿は大きく、片方の皿はぐっと小さいサイズです。
 今ではさまざまな玉の色のけん玉がありますが、
「昔はけん玉と言えば赤い玉でしたね。もともと、けん玉は日月ボールから出来たものですから」(砂原さん)
 しかし現在、廿日市のけん玉製造はあまり多くありません。今は、美しい高級けん玉『夢元無双』などを製造するイワタ木工とけん玉の製造見学・販売を行っている木材利用センターの二カ所に留まります。
認定けん玉は山形県で多く製造されており、また、安価なけん玉は中国などの海外で製造されています。


昔の子どもはけん玉の糸を切っていた?
 砂原さんの小学生時代はマブロ(ビー玉)、パッチン(めんこ)、ニッサン(けん玉)が三大遊具。
「小学生の頃はけん玉のことを『ニッサン』と呼んでたんですよ。けん玉とは言わなかった」(砂原さん)

 当時のニッサンは得点を競うゲーム。玉を皿の上に乗せたり、剣先に差したりして点を競い合う遊びでした。
 けん玉には糸が付いています。しかし、砂原さんら当時の子どもたちは買うと糸を切り、玉を外して遊んでいたそうです。
「高得点を取るためには糸が邪魔なんです。糸を切ると玉がコロコロと転がっていったりしてねえ」(砂原さん)
 けん玉の糸を切ると聞いて驚いていると、「今でも『もしかめ大会』など長い時間続けるときは糸が絡まって邪魔になることがあるので、糸を切って使う人もいますよ」と砂原さんは笑いました。

砂原さんがけん玉普及の中心に立つことに
 小学校の教員となった砂原さんが阿品台東小学校に転勤になったときのこと。この小学校にはけん玉クラブがありました。砂原さんは赴任翌年からけん玉クラブの顧問になり、これを機に再びけん玉との接点ができました。
 その後、平良小学校に転勤となり、二年目のこと。共栄玩具の西村社長が小学校を訪れ、小学校でけん玉への取り組みが始まりました。小学校でけん玉を購入し、新たにけん玉クラブも発足。この時、けん玉に馴染みのある砂原さんが顧問として、再びけん玉を手にすることになったのです。

 子どもたちがけん玉に興味を持ち、めきめき上達していくのを見て
「子どもたちに負けたくないという思いで猛練習しました(笑)」(砂原さん)
 けん玉の技を研究して、時間を見つけては練習していたという砂原さん。初めは無理だと思っていた難しい技でも練習するうちに出来るようになり、どんどん楽しくなってきたと振り返ります。

 練習して出来るようになったときの喜びや達成感は、子どもたちも同じだったようです。これを皮切りにけん玉が盛り上がり、けん玉クラブがテレビ局に取材されたこともありました。廿日市がけん玉の町として有名になっていったのはこの時期のことです。
 その後、砂原さんの活動の場は小学校のクラブ活動から廿日市けん玉クラブまで広がり、平日は小学校の教員の仕事、土日はけん玉イベントへの参加と、多忙を極めていた時期もあったと言います。
けん玉でもっと自由に発想して遊んだら良いと砂原さんは話されます。
披露していただいたさまざまな技を動画でお見せ出来ないのが残念!


けん玉一つあれば遊び方は無限大!
「けん玉はこれ一つあればいい。持ち運びもカンタンで世界中どこでも出来る。特別な道具が要らないのも魅力です」(砂原さん)
 世界はけん玉ブーム。Youtubeを観ればけん玉一つでこんなことまで?!というスゴイ技を持つプロのけん玉プレイヤーもいます。
 小さい子どもから大人まで幅広い年齢層で楽しめる手軽な玩具、けん玉。けん玉には無限の遊び方があり、オリジナルの技を考え出すことも出来ます。廿日市の日月ボールから今や世界中に、けん玉は広まっていきました。砂原さんもモンゴルやフィリピン、台湾、ニュージーランドへ渡り、けん玉を教えたことがあるそうです。

砂原さんのカバンの中にはけん玉がギッシリ

世界中にあるけん玉に似た遊具はたくさんあるとのこと

廿日市で行われているけん玉大会
 けん玉発祥の地というだけあって、廿日市では様々なけん玉大会が行われています。『けん玉ワールドカップ』はその一つ。けん玉の聖地ともいえる廿日市での大会には、各地からけん玉上級者が集まるようになってきました。そして、難易度の高い技を競う場面も増えました。
 けん玉の普及活動に情熱を注いで来られた砂原さんは昨今のけん玉ブームを喜ばしく思っています。
「ただ、レベルが高い人が集まるため、地元の初級者は参加しにくい雰囲気もあります。私は初心者や子どもたちでも楽しく遊べるようなものも必要だと思っているんですよ」(砂原さん)

 けん玉はかつて、子どもたちの日常的な玩具でした。誰でも簡単に始められる気軽さと、挑戦しがいのある難易度の高い技、そしてそれが出来るようになったときの達成感。親子で始めても親の方が夢中になってしまうこともあるけん玉には奥深い魅力があるようです。
 現在、砂原さんは子どもたちやお年寄りを対象にした初心者向けのけん玉教室やイベントなどを中心に、けん玉の普及活動に力を注いでいらっしゃいます。

砂原さんはこともなげに置いて見せてくれたこの形。
是非、お子さんとチャレンジしてみてください。意外と難しいんです、これ!

お話を聞いた人
砂原 宏幸(すなはら ひろゆき)
日本けん玉協会 西広島支部長

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