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2021年09月16日(木)
【よくある相談シリーズ】うちの子、人見知りが激しくて困っています…。

●そもそも、人見知りとは?

子どもの人見知り、親としてはとても気になりますよね。楽しみにして参加した場面で馴染めず、泣き出してしまった、遊びに参加できずに活動が終わってしまったなど、子どもが場面に馴染めず、親の方も残念な思いをするのはよくあることです。親にとっては、こういう状況はなかなか受け入れ難いものがあるかもしれません。親として一生懸命子育てしているからこそ、楽しく過ごして欲しいという切なる願いがあり、人見知りをしている子ども以上に、実は親自身がそのような子どもの姿に遭遇してつらい気持ちになってしまうことが予想されます。

そもそも人見知りは、幼い子どもの場合、知らない人、知っている人を区別できているという意味で、子どもが育ってきているからこそ見られる行動であると考えられます。「区別する」ことは、人や場面について、自分が親しんでいるものといないものを区別して認識しているということであり、そういう意味では子どもが発達していく過程の中で自然と現れる行動なのです。

 


●人見知りという現象のとらえ方を変えてみましょう。


小学生の時期に見られる人見知りについて考える場合、新しい人間関係や新しい場面に対して不安な気持ちがあることも考えられます。つまり、これまでの生活経験の中でうまくいかなかった経験があり、今回もうまくいかないのではないかという不安、他の人からマイナスの評価を受ける不安などが考えられます。そのような不安をカバーする成功体験や自信を持つ経験を積み重ねることができると、少しずつ不安も解消されていきます。

一方で、自信を持つことができる経験を多くしていると必ず不安が軽減されるのでしょうか。実は、そういうケースばかりでもありません。人はそもそも一人ひとり個性があり、新しい人間関係や場面に対して、もともと敏感さを持ち、慎重な子どももいます。つまり、人見知りが激しい子どもととらえるか、変化に対して敏感で、慎重な子どもとみるかによって、その現象のとらえ方はずいぶん異なってきます。敏感である、慎重であることは、積極的に参加したり関わったりはしないが、観察するという立場でその場面に参加しているとみてはいかがでしょうか。人や場面をよく観察し、人が気づかないことに気づいているかもしれない、人とは異なるアイデアを持つことができるかもなど、豊かな感性や想像性を発揮する可能性もあるのです。要するに、我が子が人見知りが激しくて“うまくいかない”という不安に大人が翻弄されず、子どもの感性、個性を見つめながらじっくり見守っていきたいですね。

 


●「うちの子は〇〇できない」との見方をしていませんか?

「うちの子は人見知りが激しくて○○できない」という子どもの見方について、もう少し考えてみましょう。「人見知りが激しい」と親が感じるような場面に遭遇した時、子どもの心に大きく負荷がかかるかどうかは、実は親からの評価が大きく関わってくる場合が多いように思います。つまり、親が「うちの子、人見知りがあるから、またうまくいかなかった」と評価すると、その場面の経験は、子どもにとって失敗経験となってしまいます。「うちの子は、見ているだけで十分楽しんでいるの」「今日は〇〇して楽しかったね」と親がその場面をとらえることができると、子どもは「自分はこのままの自分でいいんだ」と自分を肯定することができます。実はこの「あるがままの自分」を大人に受け止めてもらう感覚こそが、子どもの育ちにとって何より重要なことであり、子どもの自己肯定感を育てていくことになるのです。

 


●子どもの育つペースを大切に。
 

親の子どものとらえ方、子どもへの接し方が変わると、子どもが変わってくることがあります。子どもには一人ひとり育つペースがあります。一人ひとりのペースは、子どもの育ちにおいて尊重されなければなりません。その子どもなりに“できた”という経験を通して得た自信は、必ず次への挑戦の支えになります。小さな“できた”を少しずつ積み重ねていく中で、心にゆとりが生まれ、新しい場面、新しい人との関わりに関心が向いていくことがあります。不安や恥ずかしさよりも、新しいものへの好奇心が上回るようになっていくのです。こうして子どもの在り様に次第に変化がみられるようになります。しかしここでも、“少しずつ”という子どものペースを重視する姿勢を忘れてはいけませんね。

私たちは、子どもの育つペースを大切に、子どもの“今”にじっくり付き合い、見守っていきたいものです。“うまくできた”自分だけでなく、“うまくいかない”自分も含めて丸ごと受け止めてくれる大人の存在こそが、何より子どもの励みになります。うまくいった経験も、うまくいかなかった経験も包み隠さず話し合うことのできる親子関係のなかで、子どもの自己肯定感が育まれていきます。さらに、あるがまま受け止めてもらえた経験は、子どもの自己肯定感を育むのみならず、やがて他の人との関係に反映されていきます。つまり、その子ども自身が、誰かの思いを受け止め、誰かを支えていくという存在になっていきます。

子どもはやがて親元を離れ、社会で生きていきます。子どもなりのペースで、他者と、社会とつながっていく子どもの成長過程をじっくり見守ることのできる大人でありたいものですね。

 

永田彰子

安田女子大学教育学部児童教育学科 准教授
広島大学教育学研究科博士課程後期修了 博士(教育学)
専門分野は、発達心理学

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