健康基礎知識

【素朴な疑問シリーズ】Q.サッカーの練習で、股関節が痛いようです。


●「鼠径部痛症候群」(グロインペイン症候群)と
 呼ばれています。

足首の捻挫、下肢の打撲や肉離れ、腰痛などの何らかの原因で可動性、安定性、協調性に問題が生じたまま、無理をしてプレーを続けると、体幹から股関節周辺の機能障害が生じやすくなります。また、片足で立ってキツクを多くするサツ力一の動作そのものが発症の誘因になります。他の競技に比べてサツ力一選手での発生が多くみられ、 いったんかかると治癒には時間がかかることが多いです。ランニングや起き上がり、キツク動作で鼠径部やその周辺のいろいろな所に痛みが出現します。 
 

体幹から股関節周辺の拘縮や筋力低下や不自然な使い方によって 
●可動性(筋や関節の柔軟性)
●安定性(骨盤を支える筋力)
●協調性(体幹と下肢の動きが効果的に連動すること)

の機能が低下し、痛みと機能障害の悪循環が生じて症状が慢性化します。
●股関節だけに負担が集中しないようにしましょう。
治療は、可動性・安定性・協調性の問題点を評価した上で、それを修正するリハビリを行います。
 
●足首の捻挫などのけがをしたら、無理をしないこと。
予防には以下の点が大切です。
◎一般社団法人 日本スポーツ整形外科学会(https://jsoa.or.jp/)「スポーツ損傷シリーズ 鼠径部痛症候群」
(https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s11.pdf)を加工して作成。

【素朴な疑問シリーズ】Q.ランニングのし過ぎで、膝が痛いようです。


●「膝の使い過ぎ症候群」と呼ばれています。
ランニングやジャンプを長時間繰り返し行うことによって膝に痛みが生じてきます。靭帯や腱が骨につくところでは、筋肉のはたらきによるストレスが集中しやすく、組織の小さな損傷が生じます(①②③)。また、靭帯が骨のすぐ上を通るところでは、膝の曲げ伸ばしによって靭帯と骨の摩擦が生じて炎症の原因になります(④)。
 
●間違った靴選びが原因の場合もあります。
発生要因は、「オーバートレーニング」「体力や技術に合わない練習」「不適切な靴」「硬すぎたり軟らかすぎる練習場」「筋力不足」「筋力のアンバランス」「骨の成長と筋の伸びとのアンバランス」「からだの柔軟性不足」「アライメント不良(過度のO脚やX脚など)」など様々です。
●ストレッチやアイシングで、
 悪化させないことが大切です。

スポーツの前にはストレッチを十分に行い、スポーツの後にはアイシングを15分ほど行います。貼り薬や塗り薬も効果があることが多いです。発症しても軽症あるいは中等症であればスポーツは続けられるので、適切なコンディショニングによって、それ以上に悪化させないことが大切です。
 
◎一般社団法人 日本スポーツ整形外科学会(https://jsoa.or.jp/)「スポーツ損傷シリーズ 膝の慢性障害」(https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s10.pdf)を加工して作成。

【素朴な疑問シリーズ】Q.子どもの早食いを治したいです。


●食べ方改善は、気軽にできる健康づくり。
「早食い」の人は、肥満度が高いことがわかっています。また、よく噛む人ほど肥満度が低いことが報告されています。食べ方の改善は、誰もが容易に取り組むことができ、肥満対策として非常に有効です。

食べ方と肥満度(BMI)の関連についてのアンケート調査研究で、次のような結果が報告されています。
 

●「早食い」を改善するための、2つのポイント
 

ゆっくり食事をすることで満腹中枢が刺激され、食べすぎを防ぐことができます。食べ物をよく噛むことに慣れてない人は、噛む回数の目標は初めは10回とし、慣れてきたら20回へステップアップするとよいでしょう。また、よく噛むためには、歯や歯を支える骨が健康であることが大切です。むし歯がある人は早めに治療しましょう。
 
【監修】広島県歯科医師会
◎広島県歯科衛生連絡協議会「歯・口の健康とメタボリックシンドローム対策」(https://www.hpda.or.jp/upload/25.pdf)を加工して作成。

【素朴な疑問シリーズ】Q.「ブラキシズム」って、なぁに?


●「ブラキシズム」とは…。
噛むための筋肉が何らかの原因で異常に緊張し、歯をこすり合わせたり、くいしばったり、連続的にカチカチと噛み合わせる運動のこと。いわゆる「歯ぎしり」や「くいしばり」で、ストレスが関与しているといわれています。

心哩的ストレスによって身体には色々な影響がでます。例えば、心配事が続くと胃がもたれたり、痛くなったりという話はよく耳にします。しかし、口やその周囲への影響については、あまり知られていません。でもちょっと思い出してみてください。「歯ぎしりをして悔しがる」「緊張すると口が渇く」という経験はありませんか。このように口の中は情緒の変化やストレスに反応がとても敏感な場所なのです。特に「歯ぎしり」や「くいしばり」は「ブラキシズム」と呼ばれ、歯や口に様々な影響を及ぼすことが指摘されています。

子どもの乳歯から永久歯への生え変わり時期に起こる「歯ぎしり」は、噛み合わせを調整する意味で必要ですが、注意したいのは、永久歯が生え揃ってからのも「歯ぎしり」が治らない場合です。

 
●ブラキシズムの種類
●気づきにくい「ブラキシズム」
「ブラキシズム」は、睡眠中や昼間に無意識に行われています。このため自覚している人は少なく、他人から指摘されて初めて気づくことが大半です。 中には「くいしばり」など音が出ないタイプもあるので、一層わかりにくいことがあります。 
●「ブラキシズム」の力
睡眠中の「ブラキシズム」をするときの力は、 普段思い切り噛んだとき以上の力になることもあり、奥歯では1㎠あたり約70~80kgの力が加わるといわれます。
●「ブラキシズム」の原因
「ブラキシズム」のメカニズムについては、まだ十分には解明されていません。ストレスがあったり歯の噛み合わせに異常があったりすると、「ブラキシズム」は増悪するといわれています。さらに、飲酒やある種の治療薬(パーキンソン病など)でも「歯ぎしり」が誘発されるという報告もあります。 
 
●「ブラキシズム」の影響
「ブラキシズム」は、歯に非常に強い力を加えるため、徐々に歯を支える骨が吸収し、歯が揺れてきます。歯周病のある方に「ブラキシズム」が合併すると、さらに重度の歯周炎に進行しやすくなります。また、最新の研究では、「ブラキシズム」をしている人は、していない人に比べて、2.5倍も顎関節症に曜患しているという報告もあります。さらに、「ブラキシズム」は睡眠障害をおこし、浅い睡眠と関連性があるともいわれています。
●「ブラキシズム」のセルフチェック方法
以下のチェック項目の3つ以上にあてはまる場合は、「ブラキシズム」の可能性が高いと考えられます。口の中の異常に気づいたら、かかりつけ歯科医院に相談してください。 
 
●自分でできる「くいしばり」へのアプローチ
●ステップ1 気づきましょう。
何かに夢中になっているときなどに歯を合わせたり、くいしばったりしていませんか。食事中や会話をするとき以外、上下の歯は1㎜程度の隙間が あるはずです。しかし、いつも歯を合わせていることが正常だと誤解し、常に意識してくいしばっている方や、習慣として無意識に歯を合わせている方がいらっしゃいます。これは「歯列接触癖」と呼ばれ、顎関節に悪影響を及ぼすことが指摘されています。「歯列接触癖」がある方は、自分の癖に気づくのが、まず第一歩です。 

●ステップ2 実行しましょう。
噛みしめに気づいても、癖というのは無意識にしてしまうので、なかなか止められません。 そこで、目につく場所にメモや力ラーテープなど目印をつけ、それを見たら思い出し、歯 を離すようにしましょう。 また、就寝前に「歯を噛みしめない、くいしばらない」などと 繰り返し唱えること(自己暗示療法)も就寝中のブラキシズム防止に効果的です。
【監修】広島県歯科医師会
◎広島県歯科衛生連絡協議会「メンタルヘルスからみた歯と口の健康」(https://www.hpda.or.jp/upload/a-n03.pdf)を加工して作成。

【素朴な疑問シリーズ】Q.「顎関節異常」と診断されました。


●まずは、かかりつけ歯科医に相談しましょう。
歯科検診で「顎関節異常」と判定されるお子様が、年々増加傾向にあります。しかし、歯科検診後、歯科医に受診されることが少なく、そのまま見過ごされていることが多いようです。放置しておくと、口が開きにくくなったり、顎関節部が痛くなったりすることがあります。そうならないためにも、かかりつけ歯科医療機関に相談されることをおすすめします。
成長期にある低年齢の子どもは骨格形成が盛んで、状況の変化に顎関節が柔軟に対応するため、顎関節の異常があっても症状が長続きせず、多くの場合、見逃されてしまいます。柔軟性があり、本人にまだ自己修復能力があるうちに、周囲の大人が気づき、適切な指導や治療につなげることが必要です。
●「顎関節異常」になりやすい生活習慣とは…。
成長期にあるお子さんの「顎関節異常」は、お口の周辺の癖や普段の姿勢が原因であり、それらを取り除くだけで症状がなくなることが多いと言われています。次のような生活習慣は、顎関節に負担をかけることにつながります。早期に気づいて指導の参考にしてください。

❶いつも同じ方向を向いて眠る・うつ伏せで眠る
眠っているときにいつも同じ方向を向いたり、うつ伏せでいると、同一方向から顎関節に異常な負荷がかかり、顎関節を痛めてしまうことがあります。


❷頬杖をつく
勉強中や家庭でテレビを見るときに頬杖をつく癖があると、顎関節に負担をかけることになり、顎関節を痛めてしまうことがあります。


❸眠っているときの歯ぎしりやくいしばり
睡眠時の歯ぎしりやくいしばりは「顎関節異常」を発症させることがあります。睡眠中は脳による制御の無い状態になるので、強い力で左右に顎をゆすって上下の歯をすり合わせたり、力いっぱいかみしめることになります。その結果、顎関節周辺に過度の負荷がかかって周囲の組織を痛めます。

❹下顎を突き出したり無理に左右に動かす
下顎を前に突き出したり、無理に顎を左右に動かすような習慣がつくと、顎関節に負担をかけます。

❺食事のときに片側だけでかむ
かみ合わせが悪かったり、むし歯などが原因で、両側でかむことができずに片側だけを長い間使用したりすると、顎関節の一方だけに負担がかかり、周囲の組織を痛めてしまいます。
 

❻姿勢が悪い
頭を常に前方に傾けた「猫背」と言われる姿勢を続けたり、イスに座っているときにいつも足を組んでいると、前後左右にねじれた力がいつも頸部にかかるようになります。その結果、咀嚼筋や頸部の筋にこりや痛みを引き起こし、「顎関節異常」の原因になることがあります。
 

❼楽器の演奏などで顎に無理な力がかかる
バイオリンを弾く際には肩と顎でバイオリンを挟んでおかなければなりません。長時間練習する場合には、 顎関節に強い負担がかかることがあります。また、トランペットやホルンなどの管楽器を吹く際にも、口の周りには強い緊張が必要です。また顎を後方に押し下げてしまう方向に強い力がかかり、顎関節に大きな負荷をかけることがあります。
 
●「顎関節異常」を予防するには…。
❶しっかりかんで食べること
硬いものを食べずに、柔らかいものばかりを食べると、顎の筋肉や骨の発達が不十分になります。 
❷悪い癖をやめること 
長時間にわたり顎関節に大きな負荷をかける生活習慣(前述)を改善しましょう。 
【監修】広島県歯科医師会


◎広島県/広島県歯科衛生連絡協議会「顎関節異常対応マニュアル」
(https://www.hpda.or.jp/upload/gakkohoken_gakukansetsu_manyuaru.pdf)を加工して作成。

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