健康基礎知識

【素朴な疑問シリーズ】成長期に歪み?高学年から始める姿勢づくり


勉強や習いごとが増える高学年。気づけば机に向かう時間やスマホ・タブレットを使う時間も長くなっていませんか?座る姿勢、立つ姿勢、歩く姿勢。実はそのひとつひとつが、成長期の体づくりに深く関わっています。「姿勢が悪い」と言われると、つい“見た目”の問題と思いがちですが、実は呼吸・集中力・疲れやすさなど、心身の働きにも影響します。
寒くなるこの季節、体を丸めるような動きが増える前に、いま一度“体の軸”を見直してみませんか?

成長期に体がゆがみやすい理由


子どもの骨や筋肉は、成長に合わせて急速に変化しています。特に高学年になると、背が伸びるスピードに筋力が追いつかず、一時的に体のバランスが崩れやすくなる時期です。
そこに、長時間の前かがみ姿勢やゲーム、スマホ操作が加わると、背中が丸まり、肩や腰への負担が増します。
姿勢の乱れは体力・集中力・自尊感情の低下につながるとの指摘もされています。
つまり、姿勢を整えることは“体を整える”だけでなく、“心の土台を整える”ことにもつながるのです。

猫背を防ぐ3つの習慣!すぐできる姿勢リセット


「姿勢を良くしなさい」と言われても、どうすれば?と悩む家庭も多いもの。実は、日常の中でできる小さな習慣がいくつもあります。

① 背もたれに頼らず座る時間をつくる
宿題や食事のとき、背もたれから少し離れて座ってみましょう。背筋を軽く伸ばし、足の裏を床にぴったりつけるだけで、体幹が自然に働きます。

② 1時間ごとに伸びをする
長く座っていると、背中や首の筋肉が固まりがち。タイマーをかけて「1時間に1回、のびをする」と決めておくだけで、血流がよくなり、集中力も回復します。

③ 立つ・歩くときは、まっすぐ前を見る
スマホやタブレットを見下ろす姿勢は、首や肩に大きな負担。外を歩くときは「10メートル先を見る」「手を振って歩く」など、目線を上げるだけで印象も変わります。

家の中でもできる“姿勢チェック”と“体幹トレーニング”


姿勢のゆがみは、毎日の生活の中でも簡単に確認できます。
例えば、「壁に背中をつけて立ったとき、頭・背中・かかとが一直線になっているか」「座ったとき、片方の肩が下がっていないか」「リュックの重さが左右どちらかに偏っていないか」。
こうしたサインを見つけたら、家でも簡単な体幹トレーニングを取り入れてみましょう。
片足立ち、腕立ての姿勢でキープ、寝転んで両足を上げて10秒。ゲーム感覚でできる運動を親子で取り入れるのがおすすめです。
また、高さが合っていない机やイスも、姿勢の崩れにつながります。足がぶらぶらするようなら、足台を使って床につく感覚を補うなど、環境の見直しも効果的です。

「姿勢がいいね」は、自己肯定感を育てる言葉でもある


姿勢が整うと、呼吸が深くなり、声がよく出て、表情も明るくなります。それは“体が整う”だけでなく、“自分を大切にする感覚”が育つということです。背筋が伸びると、気持ちも前を向くのは、親自身も経験済みではないでしょうか。親が「姿勢いいね」「立ち姿がきれいだね」と声をかけるだけで、子どもは無意識に“自分の体を意識するスイッチ”を入れることができます。
寒さでつい背を丸めがちなこの季節。少し肩を引いて、深呼吸をひとつ。その小さな動きが、成長期の体をまっすぐ支え、未来の自信を育てていくはずです。

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