コミュニティ情報

発達障害・不登校・若年引きこもり支援「NPO法人らぽーる」

お母さんこそ心を元気にしてほしい

 「障害は不便だけど不幸じゃない。個性で才能だと思っています。不登校も学校に行くいかないにとらわれ過ぎず、事実を受けとめ将来の目標に向かって今の過ごし方を一緒に考えてほしい」と話す「NPO法人(特定非営利活動法人)らぽーる」理事長の長尾美香さん。「らぽーる」は、発達障害や不登校・若年引きこもりの子どもを持つ家族関係者のサポート活動を行っています。
 発達障害、不登校、若年引きこもりの子どもを持つ家族関係者の居場所づくりを行う「NPO法人らぽーる」。毎月の茶話会、外部から講師を招いてNLPのコミュニケーション講座や楽しく子育てするためのコツを学ぶペアレントトレーニング講座を随時開催。アロママッサージやコラージュなどの楽しいイベントも企画しています。
 茶話会は、発達障害と不登校の部に分かれていますが、どちらに参加してもOK。発達障害の部は小学生の子どもを持つお母さん、不登校の部は中高生の子どもを持つお母さんが中心。それぞれ、参加人数は1回あたり7、8人です。呉市はもちろん福山や岡山からの参加もあるそうで、お母さん同士での情報交換、ストレス発散の場となっています。


 NPO法人らぽーるを立ち上げた理事長の長尾美香さんは、大学生から中学生までの3人のお子さんを持つお母さん。お子さんが小さいころには全国規模の育児サークルの県代表として活動。ご自身に発達障害があり、お子さんたちの不登校や引きこもりも乗り越えた経験があります。
 以前は、自己肯定感が低く、自分のことを「つまらない人間だと思っていた」という長尾さん。「自分に発達障害があること知った瞬間は苦しかったですが、それならばどうすればよいのか方法を考えることができるようになりました。自分に合ったやり方を見つけていけばいいんです。だからこうして今、肩の力を抜いてやりたいことをやっています。知らなかったことで苦労したこと、心配したことがたくさんあります。私と同じように苦しい思いをするお母さん、子どもを一人でも減らしたい。自分が経験してきたことを先輩という立場で、皆さんにおすそわけしたい」という思いで活動しています。

 取材した日は、「サポートファイルの勉強会」。広島県統一版の「サポートファイルひろしま結愛」の用紙を使って、お子さんのファイルを作成します。作業の合間は、参加者同士でおしゃべりしたり、代表の長尾さんに悩み相談が始まったりと自由な雰囲気。セルフサービスのお茶も用意されています。
 参加者の方に感想を聞いてみると、「本だとピンとこない情報も、長尾さんを介するとしっくりと頭に入ります」「同じ立場のお母さんたちと思いを共有できるのが心強い」といった声が。お子さんが未就学児という方は「これから私の子どもに起こることを、みなさんの体験談から予測しています。事前に考えておけば適切な対処ができると思うから」と話してくださいました。

 同法人では広報紙「らぽーる通信」を3か月ごとに発行しています。今後の予定や活動報告、イベント参加者の声、またらぽーる会員の保護者の体験記も掲載されています。
 「どこか、誰かとつながっていてほしい」と、学校に行けない子どもたちのフリースペース「ぽこ」も開催。小・中・高校生が対象です。ミサンガづくりやパステルアートなど毎回テーマを設けてはいますが、主な目的は安心できる場所の確保。子どもたちの未来につながる、きっかけや選択肢を提供しています。長尾さんは、「子どもの意思は大切だけど、子どもを動かすのは親。身近なお母さんこそ心を元気に、そして広い視野を持ってほしい」と話します。

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