カキ解禁は11月2日から 心配された生育は? ある業者の筏は7割の個体が死んでいるケースも 広島

10/30(金) 18:19

広島の気になるニュースを深掘りする「ツイセキ」です。
広島名産・カキのシーズンがいよいよ来週から始まります。
昨シーズン問題となった養殖カキの大量死…。今年はどうなっているのか取材しました。

28日。
カキの生産を行っている米田海産の船が広島市の沖合に向かいました。
今シーズンは猛暑の影響などにより、例年より1カ月ほど遅い11月2日以降の出荷開始です。

来週に迫ったシーズン到来を前に生育状況の確認にあたりました。
複数の筏をまわり、海中からカキを取り出していきます。
中身を見てみると…。

【米田海産・藤井健人さん】
「(きょう一番だ)いいですね。みんなこれくらいだったらいいですけどね」

真っ白なプリプリの身が入っていました。

海水温の低下と共に順調に育ってきたカキもある一方で…。

【米田海産・藤井健人さん】
「思ったより死んでいますね。新しい死にもあるし、元々死んでいたやつもあるんですけど。それよりは新しい死にが目立つ気がしますね。口を開けていますねだいぶ」

死んだ個体が目立つ筏もあります。

さらに別の筏も…。

【米田海産・藤井健人さん】
Q半分くらい死んでいる?
「結構死んでいますね」

米田海産では、海域によって状況にばらつきが見られるものの7割ほどの個体が死んでいる筏もあると言います。

海中を覗いてみると確かに、口を開けた状態のカキが複数確認できます。

特に今月から、死んだ個体が目立つようになり例年と比べると多くなっているということです。

【米田海産・藤井健人さん】
「ここからどこまでよくなるかは分かりませんけど。去年に比べたらまだマシなような気はするんですけど、ちょっと分からないですね」

カキの状況について県内の漁協にアンケート調査を行った県によりますと、9月末までは生産者から異常の報告はなかったものの、今月に入り、中部海域で7割前後、西部海域では6割前後の「へい死」とみられる事例が報告されるようになったということです。

ただ、県は「へい死は局所的であり、県内の海域全体には広がっていない」としています。

リスクを知らせるため出ていた「アラート」も、水温が下がったことや成熟度合いの状況などから28日、最も低い警戒レベルの「注意」に切り替わりました。

一方、県漁連は「実際に出荷が始まらないと詳しい状況は分からない」としています。
間近に迫った今シーズンのカキの出荷。

生産者たちは海の状況に細心の注意を払いながら今年も美味しい旬の味を食卓に届けようと、奮闘しています。