62年前の写真、いったいどこで撮られた?懐かしい商店街の風景がヒント!?衣笠アナが探索!広島

10/26(月) 17:47

「ひろしま満点ママ!!」の人気コーナー、「タイムスナップ」からです。
衣笠アナが1枚の懐かしい写真からその今昔をたどりました。

今回は1964年・昭和39年に撮影されたこちらの写真、まずは、どの辺りから写されたものか推理してもらいましょう。

【衣笠梨代アナウンサー】
「商店が並んでいるのとアパートが見えますね。ポストがちょっと時代を感じますね。
郵便ポストなんかもありますけれども…。西広島駅の近くに、ちょっとこういう商店が並んでるところがあったような気がするんですけど、一旦行ってみましょうか」

写真の場所を探すため、西広島駅周辺を歩きます。

【衣笠アナ】
「かなり変わりましたよね、この辺りも。で、駅前のこちらがコイプレイス。駅前の広場もね、整備されて。うーん、イメージ的にはちょっとあの広電の向こう側?? 」

衣笠アナがイメージする場所へ。
強い日差しが照り付けるなか狙うは最速での発見ですが、果たして…。

【衣笠アナ】
「中通り商店街、ちょっと雰囲気が残ってるかと思うんですけど、どうなのかな…。西広島の前の中通り商店街を思い浮かべたんですけれども、ちょっと違いますかね…。この辺からですよ、ほら。でもちょっと建物の感じも違うし、道路もちょっと違うのかな…」

なんとなく雰囲気は似ていますが、残念。
どうやらここではないようです。
有力情報を得るため、再び辺りを散策します。

【衣笠アナ】
「わたなべストアーさん。スイカが並んでる。八百屋さんですかね」

衣笠アナが見つけたのは、わたなべストアー、地域で長年親しまれている八百屋さんです。
実はこちらのお店、児童文学の名作「ズッコケ三人組」にゆかりが。
主人公の一人、ハチベエの実家である八百屋さんのモデルにもなったお店なんです。
歴史あるこのお店なら、有力な手がかりが見つかるかも。

【わたなべストアー渡辺勝さん、衣笠アナ】
「この向こうに、ショッピングセンターいうのがあるんですがね…。そのような感じもせんでもないが…」
「似てるような気もする??」
「でも、この辺が違うと思いますね。この大きい道路がね…。わからんですね」
「そうですが、ありがとうございます」
「ごめんなさい」
「いえいえ、とんでもない」

うーん、残念。
有力な手がかりは得ることはできませんでした。

衣笠アナ、一旦車へ戻り、一人作戦会議です。
すると…。

【衣笠アナ】
「己斐の周辺じゃないのかな。ちょっとよく見てみたんですけど、写真を。この左手が、電車がここの上を走ってるのかなと。ここの上を電車が走ってるとすると、横川とかですかね。ちょっと横川に行ってみましょう」

作戦を練り直し、横川へ。
やってきたのは横川駅から続く商店街、星の道です。
どこかレトロな雰囲気が漂うこの通りには、昔ながらの建物や飲食店が並んでいます。
写真と見比べてみると、どことなく似たような景色が…。
しかし、ここは線路沿いではありません。
そう、衣笠アナが注目したのは写真左手に映る高架。
先程の推理を頼りに横川の高架沿いへと向かい、手がかりを探します。

【山中酒店・松木裕介さん、衣笠アナ】
「今空いてるお店とかで聞けたらいいですけどね。あ、聞けるかな?」
「何しよるん?」

思わぬところで声をかけられた衣笠アナ、そしてまさかの展開が。

【山中酒店・松木裕介さん、衣笠アナ】
「これはね…」
「もうお分かりですか?」
「ここで生まれたんじゃもん。これが市営横川アパート2号棟、これが3号棟。このポストは形変えて今もここにある」
「今もあるんですか?え?ここで生まれ育ったっておっしゃいました?」
「ここに山中酒店っていうのがあって、そこが前、うちの店だった」
ここに今お店…山中酒店が…
「ちょっと場所が変わったってことですか?」
「耐震補強工事で立ち退きになってこっちに来て」
「へー!」

声をかけてくれたのは、横川で生まれ育った山中酒店三代目の松木さん。
山中酒店は長年横川のガード下で営業。
高架橋の耐震補強工事に伴い、同じガード下のおよそ100メートル離れた現在の場所へと移転しました。
この町の移り変わりを見てきた松木さんから有力な情報を入手し、早速その場所へと向かいます。

【衣笠アナ】
「見えてきましたポスト。形は変わっていますが、そこにポストがある!ということは…。このポストが見える場所で。さあ、来ましたよ。
アパートが変わっていないので、ちょっとお店は、変わってると思いますけど、街並みは残ってましたね。印象的なこのポストでしたけど、今のポストの形に変わって、これも残ってましたね」

半世紀以上の時を超え、今も残る当時の面影。
そこには写真が撮影された頃からこの場所にあったと思われる店舗が残っていました。
62年前、この辺りは一体どんな様子だったのでしょうか。
お店を訪ねると、昔の横川を知る方からお話を聞くことができました。

【九龍商会・小野田栄一さん、衣笠アナ】
「ここは立って 65~68年になると思うんですが、元はブティックなんです」
「へー、えー、ちょっといいですか?写真の方。(※小野田さんから写真を拝借)あっ、でもこの入り口の感じとか一緒ですね」
「この写真見つけたばっかしなんですよ。あー、懐かしいなと思って見よったんですよ。多分ここですね。これ角から 2軒目でしょ。ここにお菓子屋さんがあったんです。そこに薬局があって。こっちは魚屋さんも八百屋さんもあったんです。ええ、家で使うものは皆あったんですね。もうここだけで十分物が足りると」

暮らしに必要なものが身近な場所で全て揃っていたという市営横川アパート周辺。
店舗が軒を連ね、人々の暮らしを支えていましたが、郊外型店舗の増加や町工場の撤退など、街を取り巻く環境が変化。
そうした時代の流れと共に、この辺りの風景も少しずつ姿を変えていきました。
それでも残された写真と人々の記憶を辿れば、かつてここにあった日常が浮かんでくるようです。
これからこの場所にはどんな時間が刻まれていくのでしょうか。