創業80年超の古書店が新刊を初めて常設「新刊を扱う店が少なくなってる…広島にとって大きな損失」

10/21(水) 17:22

広島市中心部の古書店で、今月から新刊の本の販売が始まりました。
なぜ今なのか、その狙いを取材してきました。

【辰已麗キャスター】
「広島市の中心部。かつてと比べると書店の数は減ってきていますが、その中でも本の温もりを残してきたのが『アカデミイ書店』です」

金座街商店街で古本のデパートとして親しまれてきた「アカデミイ書店」。
文庫から文芸書、実用書など様々なジャンル、およそ4万冊を取り揃えていますが…。

【辰已麗キャスター】
「新刊本です。入ってすぐ、正面のところに新刊本がずらりと並んでいます」

今月から新たに販売を始めたのが新刊の本です。
古書店の中に文庫本や広島ゆかりの本など新刊が、常時50冊~100冊が並びます。

【アカデミイ書店 山本速さん】
「新刊で何を集め、何を選書しようかとなったときに、リピーターの皆さんにアナログなんですけど、紙でどんな本がいいですかと買い取りの最中に書いてもらったりしました」
Q:ニーズを生かせるのはここで長年やっているから?
「そうですね。そこは我々の大きな強みだと思いますので」

新刊の常設での販売は創業80年を超える歴史の中で初めて。
紙の本の市場が小さくなっていく中、今、取り扱いの幅を広げたのは理由とは…。

【アカデミイ書店 山本速さん】
「私も本好きなので新刊を扱う店が少なくなってるのはとても寂しいですし、広島にとって大きな損失には間違いないので。地元の本文化に貢献してきた自負がありますので、ここは我々が始めていかなければならない」

今も「アカデミイ書店」金座街店には、多いときで1日に100人の客がふらっと訪れ古本を買っていきます。
新刊の本もすでに当初の想定を上回るペースで売れていると言います。

【訪れた人は…】
「広島生まれの広島育ちだから、広島の本は目がいく」

デジタル化が進む時代だからこそ、アカデミイ書店では直接店に訪れないと出合えない本がある書店の存在意義は大きいと確信しています。

【アカデミイ書店 山本速さん】
「間違いなく本はまだまだニーズがありますし、この先もなくなることはないんだなと感じていますので。(書店減少は)社会問題にもなっていますけど、これからも絶対にこの火を絶やさず続けていきたいと思っています」