密着!地域をつなぐ「ほおずき祭り」 そこには伝統の祭りを守るために奮闘する人たちが… 広島

7/29(水) 17:52

夏本番を迎え、県内各地で花火大会や夏祭りが行われていますが、少子高齢化などで、地域のイベントの継続が危ぶまれる地域もあります。
伝統の祭りを守ろうと奮闘する人たちを密着しました。

7月25日。
広島市東区牛田地区の住宅街に約2万人の人が集まりました。

【女の子たち】
Q:お祭り楽しい?
楽しい~

牛田地区で、30年以上続く「ほおずき祭」。
かつて「ほおずき」の栽培が盛んだった事もあり、東京・浅草寺の「ほおずき市」にならって、1994年に始まりました。
コロナ禍で中止した時期もありましたが、去年、6年ぶりに復活。

今月9日。
祭りを2週間ほど先に控え、開催を知らせる幟の設置作業が始まりました。
作業するのは、地元の有志たち。

【作業している人たち】
これあと100本 
Q:(目標まで)遠いですね
遠いね
Q:あと100本?
あと100本あります

取り付ける幟の数は、100本以上。
近所の保育園の先生や、会社の従業員などみんなが手伝いにやってきました。

【地元企業の社員】
人間の心理ですよ。ここにあるものをともかくゼロにしようという。
やってしまった! 上、下 間違えた。

幟が完成すると、街中に取り付けていきます。

【ボランティア】
去年もやったので慣れています
楽しくなるし、みんながわくわくするようになれたらいいと思う。街全体が。

中学生の姿も。
【地元の中学生】
めっちゃ大変です
Q:祭りは去年も行った?
去年行きました
Q:どうだった?
楽しかったです
Q:今年も楽しみ?
楽しみです

一緒に作業するのは、祭りを主催する牛田活性化協議会の山内康平さん。

【牛田活性化協議会 山内康平 会長】
文化祭の準備みたいな感じですね
Q:去年もこうだった?
去年もこんな感じでした

30度を超える炎天下ですが、地域の人々は意気揚々と祭りの準備を行っていました。

【山内康平 会長】
地域のイベントを支えるには、何かしらみんなで協力し合いながらやらないと

みんなで頑張る事、3時間。
幟が街に、祭りムードをもたらしました。

地域の人たちが、大切に守り続けていた地域の祭り。
しかし、少子高齢化やライフスタイルの変化で、継続していく事が難しい時代を迎えています。

【牛田活性化協議会 山内康平 会長】
牛田も大きなマンションが増えて、町内会の加入者が減っている。祭りやイベントは継続してやりたい、という思いはあるので、いかに地域の人を巻き込んでいくか

この日は、祭りに店を出す出店者が集まりました。
「ほおずき祭り」には、店舗やキッチンカーなど、50店舗ほどが出店します。
3分の2は地元からの出店です。

【祭りの出店者】
じゃんけんで勝ったら50円引きするフランクフルトとか、あとは蜜をかけ放題のかき氷とか。子どもが楽しんでもらわないといけないので、楽しんでくれるようなそんな商品を準備して、20年近くやってます

【山内康平 会長】
地域行事に顔を出したり、手伝ってみようという人が一人でも増えれば、祭りをやる意義は大きいと思う

迎えた祭り当日、25日。
今年は、社会福祉協議会が主催する盆踊り大会も同じ日に開催することにしました。

明るいうちから、続々と地元の人たちが集まります。
「じゃんけんで買ったら100円だよー」「じゃんけんフランクいかがですか」
フランクフルトに焼きトウモロコシ。
じゃんけんで買ったら、値引きされるとあって子どもたちの行列が出来ていました。

【男の子】面白いよ
【出店者】もともと子供たちを楽しませるためにやっているので。やっぱり触れ合いが面白いです。盛り上がっていいですよね。

祭りは地域の人との再会の場にもなっています。
【地元の人】
「幼稚園からほぼ一緒」
「子どもが巣立つと誰もいなくなってしまうので、ママ友ともだんだん会わなくなる。ここで知り合う人たちや、久しぶりに会ったねという事も結構ある」

住民のつながりが地域のつながりを強くする。
そして、地域のつながりを強くするために汗をかく人たちがいます。

【牛田活性化協議会 山内康平 会長】
何をやるにしても人が動かないとできないものなので、色々な組織や団体が協力して初めてできることだと思うので、そういうつながりを大事にしていきたい。

オレンジ色のほおずきが鮮やかに彩る牛田地区。
祭りでは地域の人の笑顔があふれていました。