建設現場の熱中症対策は サマータイムの導入やAIで検知するシステム 常識を覆す工夫が欠かせない時代

7/17(金) 17:22

広島の気になるニュースを深掘りするツイセキです。

福山市瀬戸町で工事が進む自動車専用道「福山道路」

【毛利祥子記者】
「午前6時半すぎです。とても過ごしやすい気温です。工事現場ではすでに作業が始まっています」

一般的に午前8時頃から作業を始めることが多い工事現場ですが、この現場で今年から熱中症対策を意識して導入したのが…。

【鴻治組 土木部・金山基実次長】
「サマータイムを導入しています」
「朝6時から8時までと、8時から10時までの(暑さは)全然違うので。体感では10%~20%ぐらい能率上がるような気がします」

こうした道路工事や砂防ダムの建設など多くの公共工事を担ってきた広島市に本社を置く「鴻治組」

下請け会社の従業員と一体となって行う工事では熱中症対策への呼びかけと健康管理でこれまでの”常識を覆す工夫”が欠かせない時代になっています。

【毛利祥子記者】
「こちらはAIで顔の赤さなどから熱中症かどうかを判定してくれる機能があるということでやってみますと…私は良好と出ました」

さらに…。

【鴻治組 土木部・金山基実次長】
「ちょっと見にくいがAIが検知して、仕事をしている現場で誰かこの中で倒れている人を見つける」

ベンチャー企業とタッグを組んで開発した熱中症の可能性がある人を検知するシステム。

「5秒以上しゃがんだままの状態の人がいたらAIが、いますよって検知してそれでメールが来るんです」

そしてまずはドローンで現場に急行…。

【鴻治組 土木部・金山基実次長】
「周りの人に倒れている人がいますよ見回ってくださいとお知らせする初期症状の段階で誰にも見つからずに倒れている人がいないようにする」

またこの車も車内に家庭用エアコンを設置し、熱中症の疑いがある人の一時的な避難所にしています」

車内には塩分を補給するタブレットや清涼飲料水、シャーベットを作る機械も…。

休憩中に火照った体を内側から冷やし、熱中症を防ぎます。

さらに、冷水を張って、手や腕を浸けるプールも…。

【業界歴約40年のベテラン】
「体の中まで冷えよるんかなっていう感じはしますね。体を冷やすためのものをいろいろ準備してくれているからいいんじゃない」

消防庁のまとめでは、去年、県内の工事現場や工場などで熱中症のため搬送されたのは192人。今年も今月12日までに21人が工事現場などで熱中症となり、搬送されています。

【鴻治組 土木部・金山基実次長】
「体感ですけど10年前とはちょっと比べ物にならないくらい気温が上がっていると思いますので。仲間が一人でも欠けないように最後まできちっと仕事ができるようにやりたいと思っている」

年々暑さが過酷になる中、いかに熱中症を防ぎ工事を遂行させるか…。
現場の努力が続いています。