福山駅前シネマモードが80年の歴史に幕 元支配人が未来へつなぐ「映画文化の灯」もう一度駅前に映画館を
7/14(火) 18:00
先月、福山駅前にある老舗映画館が、およそ80年の歴史に幕を下ろしました。
こうした中、映画文化の灯を未来へつなごうと動き出した一人の男性がいました。
福山駅のすぐそばにあった「福山駅前シネマモード」。
先月末、その役目を終え閉館しました。
【福山駅前シネマモード最後の支配人・藤井 信さん】
「シネマモードがなくなるということは、本当に駅前に映画館がゼロになってしまう」
最後の支配人となった藤井信さんは、時代の移り変わりへの寂しさをにじませていました。
福山駅前に映画館が誕生したのは、戦後復興が進む1947年のこと。
戦禍で傷ついた市民の心を癒やす娯楽の場として親しまれてきました。
さらに1967年には福山市で初めてとされる高層ビルの中に、飲食店などとともに現在の映画館が登場しました。
【藤井さん】
「(道の)端から端まで人で埋まって朝の駅のラッシュみたいな感じの写真はたくさん見ることがあるので、やはり盛り上がってたんでしょうね」
こうした中、映画文化の灯を未来へつなごうと動き出した一人の男性がいました。
福山駅のすぐそばにあった「福山駅前シネマモード」。
先月末、その役目を終え閉館しました。
【福山駅前シネマモード最後の支配人・藤井 信さん】
「シネマモードがなくなるということは、本当に駅前に映画館がゼロになってしまう」
最後の支配人となった藤井信さんは、時代の移り変わりへの寂しさをにじませていました。
福山駅前に映画館が誕生したのは、戦後復興が進む1947年のこと。
戦禍で傷ついた市民の心を癒やす娯楽の場として親しまれてきました。
さらに1967年には福山市で初めてとされる高層ビルの中に、飲食店などとともに現在の映画館が登場しました。
【藤井さん】
「(道の)端から端まで人で埋まって朝の駅のラッシュみたいな感じの写真はたくさん見ることがあるので、やはり盛り上がってたんでしょうね」
中には、多くの映画スターの姿も。
【藤井 信さん】
「梅宮辰夫さんとか、千葉真一さんとかあとは山本陽子さんとか和泉雅子さんとか。舞台の上にこんな大スターが立っていたんだなあと思うと誇らしげな感慨深げな感じはする」
人気を博した映画館。
しかし、車社会の進展とともに駅前のにぎわいは次第に分散…かつて7つあったという駅前の映画館は次々と姿を消し、このシネマモード1館だけになりました。
【藤井 信さん】
「湾曲になってるんですよね。スクリーンが。左右がちょっとこっち側に向いて、内側に向いている形になっていてこの一番端に座るはよくないかと思いますけど、ここに座ってみると、こちらにスクリーンが向いてくれるので、よく見えるんですよ」
映画館は当時のまま。今では珍しい2階席も残されています。
【藤井 信さん】
「上からスクリーンを見下ろす感じは、他の劇場の感覚にないと思う。2階席から先に席が埋る感じですね」
昔ながらの味わいを残してきた一方で建物の老朽化は進み営業を続けることは困難となりました。
閉館までおよそ2カ月に迫ると、映画館にゆかりのある俳優や映画監督などが別れを惜しみました。
【藤井 信さん】
「梅宮辰夫さんとか、千葉真一さんとかあとは山本陽子さんとか和泉雅子さんとか。舞台の上にこんな大スターが立っていたんだなあと思うと誇らしげな感慨深げな感じはする」
人気を博した映画館。
しかし、車社会の進展とともに駅前のにぎわいは次第に分散…かつて7つあったという駅前の映画館は次々と姿を消し、このシネマモード1館だけになりました。
【藤井 信さん】
「湾曲になってるんですよね。スクリーンが。左右がちょっとこっち側に向いて、内側に向いている形になっていてこの一番端に座るはよくないかと思いますけど、ここに座ってみると、こちらにスクリーンが向いてくれるので、よく見えるんですよ」
映画館は当時のまま。今では珍しい2階席も残されています。
【藤井 信さん】
「上からスクリーンを見下ろす感じは、他の劇場の感覚にないと思う。2階席から先に席が埋る感じですね」
昔ながらの味わいを残してきた一方で建物の老朽化は進み営業を続けることは困難となりました。
閉館までおよそ2カ月に迫ると、映画館にゆかりのある俳優や映画監督などが別れを惜しみました。
【福山市出身の俳優・金児憲史さん】
「たくさんいい映画見て泣いたし、語り合ったし、青春そのものでしたね。本当だったらなくなってほしくない、改装してやってほしいとかいろんなこと思うけど、お世話になりましたという感謝の気持ちとまたいつか形を変えて、ずっとつながっていきたい」
そして、迎えた閉館当日。
【藤井 信さん】
「ビルができたのが60年くらい前なので多分そのあたりから…まだ現役です」
長年にわたり稼働してきた映写機もその役目を終えます。
【藤井 信さん】
「すべての作業が最後になると感慨深いものがある。きょう初めて映画館にいらっしゃる方もいると思う。その方々のためにも一番いい映画を流したい、一番いい状態で流したいというのは変わらないです」
この瞬間を目に焼き付けようと最後の上映には平日にもかかわらず多くのファンが詰めかけました。
上映が終わると惜しみない拍手が送られ、およそ80年の歴史に幕を下ろしました。
【最後の上映を見た人】
「しんみりですね。明日から寂しい」
【藤井 信さん】
「人が入らなくなった瞬間によどんでる。ああ、廃墟ってこうやってできるんだなと思いますね。一番はもう忘れないでいてほしい。それが一番。シネマモードで映画を見たという記憶は十年でも二十年でも持っておいてほしい」
「たくさんいい映画見て泣いたし、語り合ったし、青春そのものでしたね。本当だったらなくなってほしくない、改装してやってほしいとかいろんなこと思うけど、お世話になりましたという感謝の気持ちとまたいつか形を変えて、ずっとつながっていきたい」
そして、迎えた閉館当日。
【藤井 信さん】
「ビルができたのが60年くらい前なので多分そのあたりから…まだ現役です」
長年にわたり稼働してきた映写機もその役目を終えます。
【藤井 信さん】
「すべての作業が最後になると感慨深いものがある。きょう初めて映画館にいらっしゃる方もいると思う。その方々のためにも一番いい映画を流したい、一番いい状態で流したいというのは変わらないです」
この瞬間を目に焼き付けようと最後の上映には平日にもかかわらず多くのファンが詰めかけました。
上映が終わると惜しみない拍手が送られ、およそ80年の歴史に幕を下ろしました。
【最後の上映を見た人】
「しんみりですね。明日から寂しい」
【藤井 信さん】
「人が入らなくなった瞬間によどんでる。ああ、廃墟ってこうやってできるんだなと思いますね。一番はもう忘れないでいてほしい。それが一番。シネマモードで映画を見たという記憶は十年でも二十年でも持っておいてほしい」
この時藤井さんは新たな思いを胸に秘めていました。
映画館が閉館しておよそ10日後。
藤井さんの姿は市内のカフェにありました。
次のステージに向けて動き出しています。
【藤井 信さん】
「美術館の余韻というのを映画で膨らませたり、映画を見た雰囲気を美術館に持っていったりとか。そこの融合が取れればというのはある」
映画館を手掛けてきた会社がこの美術館に併設するカフェの運営。
藤井さんはこのカフェで自らが選んだ映画の上映会を開くことに。
【藤井 信さん】
「わくわくというかドキドキというか、皆さんが見ているときの表情とか見終わったときの最初の表情がどうなるかは見ておきたい」
会場には、以前映画館に足を運んでくれたファンの姿も。
【シネマモードの常連客】
「さみしいですよ。さみしいですよ。7月入ってから何しよう。なるべくここでやる映画があれば(見ようと)」
上映チケットは完売。スクリーンを見つめる観客たちの表情は、あの頃と変わっていません。
【映画を見た人は】
「映画館で見るより良かったですよ。ゆっくり見られるしソファも椅子も良かった」
映画館が閉館しておよそ10日後。
藤井さんの姿は市内のカフェにありました。
次のステージに向けて動き出しています。
【藤井 信さん】
「美術館の余韻というのを映画で膨らませたり、映画を見た雰囲気を美術館に持っていったりとか。そこの融合が取れればというのはある」
映画館を手掛けてきた会社がこの美術館に併設するカフェの運営。
藤井さんはこのカフェで自らが選んだ映画の上映会を開くことに。
【藤井 信さん】
「わくわくというかドキドキというか、皆さんが見ているときの表情とか見終わったときの最初の表情がどうなるかは見ておきたい」
会場には、以前映画館に足を運んでくれたファンの姿も。
【シネマモードの常連客】
「さみしいですよ。さみしいですよ。7月入ってから何しよう。なるべくここでやる映画があれば(見ようと)」
上映チケットは完売。スクリーンを見つめる観客たちの表情は、あの頃と変わっていません。
【映画を見た人は】
「映画館で見るより良かったですよ。ゆっくり見られるしソファも椅子も良かった」
【藤井 信さん】
「映画を見たいという感情をずっと持ち続けていただくためには、やっぱり映画をどこかで上映していかなきゃいけない」
かけがえのない映画館はなくなりました。
しかし、映画文化の灯は消えていません。
今後もカフェでミニシアター系の映画を不定期で上映し、その先にはさらに大きな夢が…
【藤井 信さん】
「私が個人で思っていることですが、必ずもう一度、駅前に映画館を建てようと思っています」
長年の歴史に幕を下ろした「福山駅前シネマモード」。
藤井さんの挑戦はここから始まります。
「映画を見たいという感情をずっと持ち続けていただくためには、やっぱり映画をどこかで上映していかなきゃいけない」
かけがえのない映画館はなくなりました。
しかし、映画文化の灯は消えていません。
今後もカフェでミニシアター系の映画を不定期で上映し、その先にはさらに大きな夢が…
【藤井 信さん】
「私が個人で思っていることですが、必ずもう一度、駅前に映画館を建てようと思っています」
長年の歴史に幕を下ろした「福山駅前シネマモード」。
藤井さんの挑戦はここから始まります。
