平和大通りの『クスノキ』を移植! 原爆ドームや平和公園周辺を世界遺産にふさわしい景観にするために

6/8(月) 18:41

【鈴木 崇義 記者】
「午後10時半過ぎ、平和大通りです。こちらで高さ14mの木の移植が行われるということで、細い根のようなものもたくさん出ているのがわかります」

交通規制を行い、大型のクレーンを使って進められたのは、平和公園にある「原爆の子の像」の東側にクスノキを植えるための移植作業です。

【広島市 公園整備課 白松保幸 課長】
「資料館のほうから原爆ドームを望んだ時に、背後に建物ができるだけ見えないようにする。樹木の育成を待つプロジェクトになるので、気の長い話にはなるが10年~20年かけて育てていく」
Q:被爆100年くらいのときに実現できれば?
「そういう状況を目指していきたい」

今回移植されるクスノキは、平和大通りで進められている「自転車道」の整備において、支障となっている1本で、被爆樹木や供木運動で植えられた木ではありませんが、樹齢はおよそ70年とみられています。
移植作業は8日夜から9日朝にかけて行われる予定です。

■スタジオ

さて、今回このクスノキが移植されることになった背景についてですが、世界遺産登録から30年を迎える原爆ドームや平和公園の周辺地区については世界遺産にふさわしい景観にするために、建物の高さ制限などの厳しい基準が設けられています。
平和公園の原爆資料館から原爆慰霊碑・原爆ドームの南北を結ぶ線は、『平和の軸線』とも言われていて、平和都市広島を『象徴』する景観として重要な役割を担っているんです。
そのため広島市は、原爆ドームの背景にして建造物がなく空と緑に囲まれたような景観を目指しているといいます。
今回のクスノキの移植はこの景観に近づけるために行われているということなんですね。
そして、景色が変わるというと、こちら平和大通りに面した東西を結ぶ道路も大きく変化しています。
2024年度から歩行者と自転車が多い平和大橋から東の区間で「自転車道」が整備され、今年度は一番東の最後のゾーン、今回のクスノキがあった場所です。
広島市の担当者は「整備は順調に進んでいる。来年度以降、平和大橋から西側の工事計画をする」としています。
広島の平和を発信する拠点の東西と南北を結ぶ軸。
今後の変化に注目してみてはいかがでしょうか?